管理栄養士の過去問
第27回
基礎栄養学 問88

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

水・電解質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 加齢に伴って、細胞内液量は増加する。
  • 高張性脱水では、細胞外液の浸透圧は低い。
  • 細胞内液量は、細胞外液量より少ない。
  • 浮腫は、細胞間質液量の増加によって生じる。
  • 飲水量が多くなると、不可避尿量は増加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

基礎栄養学/水・電解質の栄養的意義からの出題です。

1.加齢とともに体内の水分含有量は減少していきます。細胞内液量も低下します。

2.高張性脱水では水が欠乏していますので、細胞外液の浸透圧が高くなります。

3.細胞内液は細胞外液の倍量程度あります。

4.正しい記載です。浮腫は体水分が過剰な状態です。

5.飲水量が多くなると、随意尿が増加します。

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02

1.加齢に伴い、細胞内液量は減少します。

2.高張性脱水では、細胞外液の浸透圧は高いです。

3.細胞内液量は、細胞外液量より多いです。
体内の水分のうち、約2/3が細胞内液、約1/3が細胞外液です。

4.浮腫は、毛細管圧の上昇、膠質浸透圧の低下、組織圧の低下などによる細胞間質液量の増加によって生じます。
よって、正しい答えとなります。

5.不可避尿量は、水分の摂取量による変動はみられません。
不可避尿量とは、体内で産生される老廃物を排泄するために必要な尿であり、量は一定です。

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03

正解は 4 です。

1:加齢に伴って、細胞内液量は低下します。
細胞の数自体が減少する為です。

2:高張性脱水では、細胞外液の浸透圧が高くなります。水分欠乏により、細胞外液(血漿中)のナトリウム濃度が高くなった状態です。
低張性脱水では、細胞外液の浸透圧が低くなります。電解質欠乏により、細胞外液(血漿中)のナトリウム濃度が低くなった状態です。

3:細胞内液量は、細胞外液量より多いです。
体重の約60%を占める体水分のうち、2/3が細胞内液、1/3が細胞外液です。

5:飲水量が多くなっても、不可避尿量は変わりません。
体内代謝による老廃物を排泄するために必要な水分を不可避尿といい、飲水量による影響は受けません。

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