管理栄養士の過去問
第27回
応用栄養学 問90

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

栄養アセスメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 潜在性鉄欠乏状態は、血清セルロプラスミン値によって評価する。
  • 数日間のたんぱく質代謝は、血清アルブミン値によって評価する。
  • 骨格筋量は、血清総たんぱく質値によって評価する。
  • ビタミンB1欠乏は、赤血球のトランスケトラーゼ活性によって評価する。
  • 内臓脂肪蓄積量は、血清トリグリセリド値によって評価する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:潜在性鉄欠乏状態は、血清フェリチン値(貯蔵鉄)によって評価します。
血清セルロプラスミン値は、体内で銅が沈着するウィルソン病(先天性銅代謝異常)において低値を示します。

2:数日間のたんぱく質代謝は、半減期の短い血清トランスフェリン値などにより評価します。
血清アルブミンは半減期が長く、長期間のたんぱく質代謝の評価に利用します。

3:骨格筋量は、上腕筋囲や3-メチルヒスチジンなどにより評価します。
血清総たんぱく質値によって評価するのは、低栄養などです。

5:内臓脂肪蓄積量は、体脂肪率やウエスト/ヒップ比などにより評価します。
血清トリグリセリド値だけでは評価できません。

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02

正解は 4 です。

応用栄養学/栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.潜在性鉄欠乏状態は、血清フェリチン値によって評価します。

2.アルブミンは半減期が比較的長いので、長期間の評価に適しています。数日間のたんぱく質代謝は、血清プレアルブミン値で評価します。

3.血清総たんぱく質からはたんぱく質の栄養状態を知ることができますが、骨格筋量を知ることはできません。

4.正しい記載です。トランスケトラーゼは糖代謝の酵素の一つでビタミンB1は補酵素として働くため、欠乏状態の評価に使用することができます。

5.内臓脂肪蓄積量は、実際にウエスト周囲径を計測したり、CTを診たりして評価します。

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03

1.潜在性鉄欠乏状態は、血清フェリチン値によって、評価します。
血清フェリチン値は貯蔵鉄量を判定することができます。鉄が不足すると、血中に放出されなくなるので、血清フェリチン値は低下します。

2.数日間のたんぱく質代謝は、血清トランスサイレチン(プレアルブミン)値によって評価します。
血清アルブミン値では、2~3週間のたんぱく質の代謝の評価をすることができます。

3.骨格筋量は、クレアチニン身長係数によって評価します。

4.ペントースリン酸回路の酵素であるトランスケトラーゼは、ビタミンB1を補酵素とします。
つまり、ビタミンB1の欠乏が赤血球のトランスケトラーゼ活性によって評価することができます。
よって、正しい答えとなります。

5.内臓脂肪蓄積量は、ウエスト周囲径によって評価します。

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