管理栄養士の過去問
第27回
応用栄養学 問94
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
妊娠期・授乳期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 吸啜刺激は、プロラクチン分泌を低下させる。
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)では、出産後5か月までの泌乳量を400 mL/日としている。
- オキシトシンは、子宮筋の弛緩を促す。
- 血中エストロゲン値の上昇により、乳汁分泌は促進される。
- 非妊娠時の体格区分が「普通体重」の妊婦は、妊娠中の推奨体重増加量を10~13kg とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:吸啜刺激は、プロラクチン分泌を促進します。
脳下垂体前葉から分泌されるプロラクチン(乳腺刺激ホルモン)は、乳汁の産生と分泌を促進します。
2:日本人の食事摂取基準(2010年版)では、出産後15日~5か月までの泌乳量を780mL/日としています。
その後6~8か月で600ml/日、9~11か月で450ml/日です。
3:オキシトシンは、子宮筋の収縮を促します。
脳下垂体後葉から分泌されるオキシトシンは、産褥後の子宮復古(回復)に作用します。
また、プロラクチンと共に吸啜刺激を受けて分泌が促進され、乳腺周囲の筋肉を収縮させて母乳を放出(射乳)する作用もあります。
4:血中エストロゲン値の低下により、乳汁分泌は促進されます。
妊娠中は、胎盤から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンにより、プロラクチンの分泌が抑制されています。
産後は、2つのホルモンの分泌低下によりプロラクチンの分泌が促進され、これに伴い乳汁分泌も促進されます。
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02
1.吸綴刺激は、プロラクチン分泌やオキシトシンの分泌を促進させます。
2.日本人の食事摂取基準(2010年版)では、出産後5か月までの泌乳量を780mL/日としています。
※2015年版の食事摂取基準でも同様です。
3.オキシトシンは射乳の促進とともに、子宮筋を収縮させたり、子宮の回復を促したりします。
4.血中エストロゲン値の低下により、乳汁分泌は促進されます。
5.2021年3月31日に、厚生労働省より示された「妊婦のための食生活指針」が改定され、妊娠中の推奨体重増加量は、妊娠前の体重が低体重の場合は12~15㎏、普通体重の場合は10~13㎏、肥満でBMIが25.0以上30.0未満の場合は7〜10㎏、BMIが30.0以上の場合は上限5kgとし、ハイリスクを考慮しながら個別に考慮するとされています。
よって、正しい答えとなります。
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03
応用栄養学/妊娠期、授乳期からの出題です。
1.吸啜刺激によってプロラクチンの分泌は促進されます。
2.出産後5か月までの泌乳量は780ml/日とされています。
3.オキシトシンは、子宮筋の収縮を促します。
4.乳汁の分泌は、血中プロラクチンやオキシトシン値の上昇によって促進されます。
5.正しい記載です。
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