管理栄養士の過去問
第27回
応用栄養学 問95
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
妊娠母体の生理的変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- インスリンの感受性は、増大する。
- 循環血液量は、減少する。
- 血液凝固能は、低下する。
- 血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値は、妊娠初期よりも末期に高い。
- 腸管のカルシウム吸収率は、上昇する。
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この過去問の解説 (4件)
01
1:インスリンの感受性は、低下します。
妊娠中は、インスリン分泌が促進されると共にインスリン抵抗性も高まる(感受性が低下する)ため、一般的に血糖は正常に保たれます。
2:循環血液量は、増加します。
3:血液凝固能は、上昇します。
出産時の出血に対する生理的な反応として、血液凝固因子も増加するとされています。妊娠末期には、血液凝固因子であるフィブリノーゲンが増加し、血液の粘度が高まって、出産時の止血に関与します。
4:血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値は、妊娠初期に高値を示します。
妊娠すると尿中への排泄が高まるため、妊娠の診断に利用されます。
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02
応用栄養学/妊娠期、授乳期からの出題です。
1.中期以降ではインスリンの感受性は低下します。
2.循環血液量は増加します。出産予定日近くでは非妊娠期よりも40~50%増えるとされています。
3.分娩時の大量出血を防ぐため、血液凝固能は更新します。
4.ヒト絨毛性ゴナドトロピンは妊娠初期に胎盤の絨毛から尿中に大量に分泌されます。妊娠の早期判断にも使用されます。
5.正しい記載です。食事摂取基準でも付加量が設定されています。
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03
2.循環血液量は、増加します。
胎児に栄養を送るため、そして分娩に備えるために、循環血液量は著しく増加します。
3.妊娠中や分娩時の出血に備えるため、血液凝固能は、亢進します。
4.血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値は、妊娠末期よりも初期に高くなります。
hCGは、受精卵が着床して絨毛が発達すると、急速に放出されます。
5.妊娠すると非妊娠時と比べて代謝の仕方が体内で変わってきます。その影響で、腸管のカルシウム吸収率も上昇します。
よって、正しい答えとなります。
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04
1:インスリンの感受性は、低下します。
2:循環血液量は、増加します。胎児と胎盤を有する子宮が大きくなりより多くの血液量を必要とするために増加すると言われています
3:血液凝固能は、上昇します。
この変化は,特に妊娠後半期に著明となり分娩時の止血に役立っている.
4:血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値は、妊娠初期に高値を示します。
hCGとは、妊娠が成立すると急速に分泌される糖タンパク質です。このhCGは尿中や血中に現れて、妊娠週数が進むにつれて濃度が濃くなっていきます。そしてある一定の週数(妊娠10週前後)をピークに減少していきます。
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