管理栄養士の過去問
第27回
栄養教育論 問111

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

グループカウンセリングの中で観察された参加者の行動と、行動変容技法の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • うまく取り組めた人を互いにほめた ----- グループダイナミクス
  • 成功体験者が自分の体験を話した ----- 意思決定バランス
  • 目標につまずいている人に、周りの人が助言した ----- ソーシャルサポート
  • 共通する課題をグループで話し合い解決策を考えた ----- オペラント強化
  • 互いの期待に応える気持ちを高めるために、体験談を話す順番を決めた ----- モデリング

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

1:うまく取り組めた人を互いにほめるのは、オペラント強化にあたります。
オペラント強化とは、報酬を用いて、目標達成に必要な行動を促すことです。

2:成功体験者が自分の体験を話すのは、モデリングにあたります。
モデリングとは、他者の行動や体験を参考にすることです。これにより、自分の行動を修正する、あるいは新たな行動を起こすきっかけを作ることができます。
ちなみに意思決定バランスとは、人が自分の意思を決める際に、メリットとデメリットのバランスを考慮することを指します。

3:ソーシャルサポートとは、人と人とのつながりの中で互いに支援することです。

4:共通する課題をグループで話し合い解決策を考えるのは、グループダイナミクスにあたります。
グループダイナミクスとは、集団の中で生じる集団力や一体感のようなもののことです。

5:互いの期待に応える気持ちを高めるために、体験談を話す順番を決めるのは、特にどれにも当てはまりません。

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02

1. 「グループダイナミクス」とは、集団が個人に与える影響や個人が集団に与える影響など、相互に作用しあい発展していくことです。うまく取り組めた人を互いにほめることは、ある行動の直後に望ましい結果が伴うとその行動の頻度は高まり、望ましくない結果を伴う行動の頻度は減少するという「オペラント強化法」に該当するので誤となります。

2. 「意思決定バランス」とは、行動をおこすときはメリットやデメリットのバランスによって意思決定が行われるという理論のことを言います。成功体験者が自分の体験を話すことは、モデリングに該当するので誤となります。

3. 「ソーシャルサポート」とは、家族や友人など身近な人の協力を得ることで、治療や治療終了後の効果を維持できるようにすることを言います。目標につまづいている人に周りの人が助言をすることは、ソーシャルサポートに該当するので正となります。

4. 「オペラント強化法」とは、ある行動の直後に望ましい結果が伴うとその行動の頻度は高まり、望ましくない結果を伴う行動の頻度は減少するという方法を言います。共通する課題をグループで話し合い解決策を考えることは、グループダイナミクスに該当するので誤となります。

5. 「モデリング」とは、他者の行動を観察することで、様々な行動を学習し、望ましい行動を行うように修正することを言います。互いの期待に応える気持ちを高めるために、体験談を話す順番を決めることは、特に行動変容技法には該当しないので誤となります。

よって正解は、3. となります。

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03

正解は 3 です。

1:正しくは「オペラント強化」です。

2:正しくは「モデリング」です。

3:正しい組み合わせです。

4:正しくは「グループダイナミクス」です。

5:行動変容技法にはあたりません。

栄養教育論/栄養教育のための理論的基礎からの出題です。
オペラント強化:
報酬となる正の強化子を望ましい行動に伴わせて、望ましい行動を増やす方法。
モデリング:
他人の行動を見たり、聞いたりすることで学習し、それを自分の行動として取り入れ、自身の行動に変化が生じる技法。
ソーシャルサポート:
学習者を中心とした社会的なネットワーク(ソーシャルネットワーク)によってもたらされる、援助のこと。情緒的サポート、手段的サポート、情報的サポート、評価的サポートがある。
グループダイナミクス:
集団を構成する人々が相互に影響を与え合い、集団が発展していくプロセスのこと。

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