管理栄養士の過去問
第27回
栄養教育論 問117
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問117 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養教育の目標には、学習目標、行動目標、環境目標、結果目標がある。社員を対象としたメタボリックシンドローム予防の栄養教育の結果目標である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 社員食堂における栄養情報リーフレットの配布を、現状の年6回から年12回にする。
- BMI 25.0 kg/m2 以上の者の割合を、現状の40%から30%にする。
- 1日に必要なエネルギー摂取量の目安がわかる者の割合を、現状の60%から100%にする。
- 社員食堂でヘルシーメニューを選択する者の割合を、現状の50%から70%にする。
- 主食・主菜・副菜の揃った食事をしている者の割合を、現状の50%から80%にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
・学習目標:目標を達成するために必要な知識や健康的な生活習慣を実践するための技術に関する目標です。
・行動目標:食行動や生活習慣改善に関する目標です。
・環境目標:家族や周囲のサポート、職場など周りの環境の目標です。
・結果目標:到達したいQOLや健康状態に関する目標のことです。
1. 社員食堂における栄養情報リーフレットの配布を、現状の年6回から年12回にすることは、環境目標であるので誤となります。
2. BMI25.0kg/m2以上の者の割合を、現状の40%から30%にすることは到達したい健康状態に関する目標であるので結果目標であり、正となります。
3. 1日に必要なエネルギー摂取量の目安がわかる者の割合を、現状の60%から100%にすることは、知識に関する目標なので学習目標であり、誤となります。
4. 社員食堂でヘルシーメニューを選択する者の割合を、現状50%から70%にすることは、行動に関する目標の行動目標であり、誤となります。
5. 主食、主菜、副菜の揃った食事をしている者の割合を、現状の50%から80%にすることは、行動に関する目標の行動目標であり、誤となります。
よって正解は、2. となります。
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02
栄養教育論/栄養教育マネジメントからの出題です。
学習目標とは、行動目標を達成するための知識やスキル、意欲に関わる目標です。
行動目標とは、結果目標を達成するための行動に関わる目標です。
環境目標とは、栄養教育に関連している食環境に関する目標です。
結果目標とは、最終目標です。
選択肢のうち、結果目標に該当するのは 2 です。
1:環境目標です。
3:学習目標です。
4:行動目標です。
5:行動目標です。
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03
1:社員食堂における栄養情報リーフレットの配布回数を増やすのは、栄養情報に触れる機会を増やすための環境を整えることにあたります。よって、これは環境目標です。
2:結果目標とは、学習・行動・環境目標を踏まえて最終的に何を目指すのかという部分にあたります。
メタボリックシンドローム予防の栄養教育において、BMIが高めの人を減らすことは、まさにメタボ予防であり、結果目標となり得ます。
3:1日に必要なエネルギー摂取量の目安がわかる者の割合を増やすことは、栄養に関する知識を持つ人を増やすことにあたります。よって、これは学習目標です。
4・5:社員食堂でヘルシーメニューを選択する者の割合を増やすこと、及び主食・主菜・副菜の揃った食事をしている者の割合を増やすことは、いずれも栄養知識を元に実際の改善行動をとることにあたります。よって、これらは行動目標です。
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