管理栄養士の過去問
第27回
臨床栄養学 問126

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問126 (訂正依頼・報告はこちら)

経口栄養法が適応できる患者である。正しいのはどれか。1つ選べ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 5 です。

1:上部消化管とは、胃・十二指腸までを指します。ここにに閉塞がある場合は、経腸栄養法(経管栄養法)を用います。

2:JCS(Japan Coma Scale)とは、日本でよく使用される意識障害の評価方法の一つです。数字が大きいほど意識が低い状態を示しており、100だと痛みに対して払いのけるなどの動作をするというレベルなので、経口栄養法は適しません。

3:小腸に穿孔がある場合は、経口はもちろん経腸も難しいため、静脈栄養法を用います。

4:嚥下が不可能な場合は、明らかに経口は不可能なため、経腸栄養法(経管栄養法)を用います。

5:胆のうは胆汁を出す臓器であり、脂肪の消化を助ける役割がありますが、消化酵素を含んでいるわけではありません。よって、摘出しても低脂肪食であれば経口摂取が可能と考えられます。

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02

◎栄養法
・経口栄養法…食事や流動食、経腸栄養剤などを嚥下して腸内へ運ぶ、口から直接食べ物を摂る方法のことを言います。
・経腸栄養法…カテーテルを口や鼻からや、手術により設置された胃瘻や腸瘻から挿入して、先端位置を胃又は十二指腸に置いて栄養剤を注入する方法です。
・経静脈栄養法…腸管の使用が困難なとき、補助的またはすべての栄養素を静脈に直接注入する方法です。

1. 上部消化管とは、胃、十二指腸までのことを言います。この場合、口から摂取する経口栄養法では難しく、胃瘻や腸瘻、カテーテルによる経腸栄養法を適応するので誤となります。

2.JCSとは、日本で主に使われている意識レベル(意識障害の深度)の分類で、3段階に分けられています。100とは、刺激しても覚醒はしない状態で痛みに対して払いのけるなどの動作をします。経口栄養法は適切ではないので誤となります。

3. 小腸に穿孔がある場合は、経静脈栄養法を用いるので誤となります。

4. 嚥下が不可能である場合、口から摂取することが難しいので、経腸栄養法を用います。よって誤となります。

5. 胆のうが摘出されている場合、脂肪の吸収に重要な役割をもつ胆汁の分泌がないため、脂肪の少ない低脂肪食であれば、経口栄養法が適応できるので正となります。

よって正解は、5. となります。

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03

正解は 5 です。

臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養アセスメントからの出題です。

経口栄養法は口から食物を摂取して、咀嚼・嚥下・消化をしたのち、腸管から栄養素として吸収し、体内に取り入れる方法です。これに該当するのは 5 となります。
JCSとは昏睡時の意識障害を判定する方法で、100の場合刺激をしても覚醒しない状態となっています。

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