管理栄養士の過去問
第27回
公衆栄養学 問154
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第27回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問154 (訂正依頼・報告はこちら)
わが国の食料自給率のうち、品目別自給率の年次推移を図に示した。図の a~dに相当する食品の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- a: 鶏卵 b: 米 c: 魚介類 d: 豆類
- a: 米 b: 鶏卵 c: 豆類 d: 魚介類
- a: 米 b: 魚介類 c: 鶏卵 d: 豆類
- a: 鶏卵 b: 米 c: 豆類 d: 魚介類
- a: 米 b: 鶏卵 c: 魚介類 d: 豆類
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (4件)
01
1993年の記録的な冷夏により、一時的に自給率は減少していますが、一定の水準を一定に保っています。
bは鶏卵です。
鶏卵の自給率が高い理由として、鮮度の問題と割れやすく輸入には不向きとされているからです。
cは魚介類です。
漁獲量が減少している理由として、遠洋漁業の減少と温暖化による水温の上昇によるものと考えられます。
dは豆類です。
中でも大豆は単収が低く、なおかつ収穫量の変動が激しいため利益になりづらい、加工に手間がかかることによって自給率が伸び悩んでいると考えられます。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
02
以下、正しい組み合わせとその詳細です。
a.米
米の2014年の自給率は重量ベースで97%です。
b.鶏卵
鶏卵の自給率はほぼ横ばいで、2014年の自給率は重量ベースで95%です。
しかし、鶏の飼料原料の約9割は輸入しており、
飼料自給率を考慮した場合の自給率は13%です。
c.魚介類
2014年の魚介類の自給率は重量ベースで55%です。
1964年の113%をピークに低下傾向にあり、その後、
国内生産量の減少のくい止めや水産物の輸入量の減少から、
2000~2009年まで微増から横ばいの傾向で推移しています。
d.豆類
豆類の2014年の自給率は重量ベースで11%、大豆に関しては7%です。
ただし、サラダ油などの原料となる油糧用を除いて食品用に限ると、
大豆の自給率は21%となります。
大豆の作付けは明治初期から大正末期にかけては40万ha台でしたが、
1956年以降のアメリカ大豆の輸入増及び1961年の輸入自由化により減少しました。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
食料自給率が比較的高い食品は米と鶏卵、著しく低い食品は大豆と小麦ということが頭に入っていれば、このような問題に対応できるかと思います。
高い位置にありながらも、天候等の影響でその年によって数値にばらつきのあるaは米。
天候等の影響が少なく、安定して高い位置をキープしているbは鶏卵。
ここ数十年の低下傾向が著しいcは魚介類。
10%以下で横ばいのdは、大豆を中心とした豆類です。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
04
aは、自給率は高いが天候や気温などに左右されやすいので米だと考えられます。
bは、天候などの影響を受けにくいので安定した高い自給率であるので鶏卵だと考えられます。
cは、年々上昇している気温などにより漁獲量も減少してきているため魚介類だと考えられます。
dは、自給率が低いので大豆類と考えられます。自給率が低い理由としては大豆の単収が低いこと、豊凶変動による収益が不安定であること、加工の手間による多労などがあげられています。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問153)へ
第27回問題一覧
次の問題(問155)へ