管理栄養士の過去問
第27回
応用力問題 問191

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問191 (訂正依頼・報告はこちら)

下表は、B県にあるA町の人口静態および人口動態について、B県全体と比較したものである。

下記の表から読みとることのできる、B県全体と比較したA町の地域診断に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
問題文の画像
  • 人口当たりの死亡者数は等しい。
  • 悪性新生物の罹患率が高い。
  • 高齢者の割合が高い。
  • 人口の自然増がみられる。
  • 生産年齢人口割合が低い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3・5 です。

1:人口当たりの死亡者数は、異なります。
粗死亡率の数値が違います。

2:悪性新生物の罹患率は、この表からはわかりません。
罹患率とは、調査期間中の疾患の新規発生症例数を指すため、死因分類別死亡率とは異なります。

3:総人口に対する老年人口の割合が、B県は20%なのに対してA町は25%と高くなっています。

4:粗死亡率に対して出生率の数値が低いため、人口は自然減となります。

5:総人口に対する生産年齢人口の割合が、B県は62%なのに対してA町は60%と低くなっています。

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02

正解は3.【高齢者の割合が高い。】と5.【生産年齢人口割合が低い。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
粗死亡率から読み取ることができます。
粗死亡率とは、1年間の死亡数をその年の人口で割った値で、
通常人口1000に対する数値で表示します。
A町の方がB県より粗死亡率が高いため、人口当たりの死亡者数はA町の方が多いです。

2.×
罹患率とは、一定期間内における罹患患者の、対応する人口 に対しての割合を指します。
本問の表には一定期間内における罹患患者数が記載されていないため、
罹患率は読み取れません。

3.○
総人口と老年人口から読み取ることができます。
総人口に対する老年人口の割合は、
A町は5,000(老年人口)/20,000(総人口)×100=25%
B県は200,000(老年人口)/1,000,000(総人口)×100=20%
よって、A町の方が高齢者の割合が高いといえます。

4.×
人口の自然増は、出産率が粗死亡率を上回る場合に起こります。
A町は出産率が8.5、粗死亡率が9.2と、出産率が粗死亡率を下回っているため、
人口の自然増は起こりません。

5.○
総人口と生産年齢人口から読み取ることができます。
総人口に対する生産年齢人口の割合は、
A町は12,000(生産年齢人口)/20,000(総人口)×100=60%
B県は620,000(生産年齢人口)/1,000,000(総人口)×100=62%
よって、A町の方が生産年齢人口割合が低いといえます。

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03

正解:3、5

1.人口当たりの死亡者数は、粗死亡率より、A町の方が多いです。

2.罹患率とは、対象集団がある一定期間で新たに生じた疾病の症例数の割合を現すものです。そのため、この表から悪性新生物の罹患率を求めることはできません。

4.粗死亡率に対する出生率をみると、B県では人口の自然増が見られますが、A町では自然減が見られます。

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