管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問31

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

治療の方法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • LDLアフェレーシスは、家族性高コレステロール血症に行う。
  • 血液透析は、糖尿病腎症第3期Aに行う。
  • 経腸栄養法は、イレウスに行う。
  • 生体肝移植は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に行う。
  • 白血球(顆粒球)除去療法は、過敏性腸症候群に行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

LDLアフェレーシスは、血液を体外に取り出しLDLコレステロールを取り除いた後、再び体内に戻す治療法です。
家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症、巣状糸球体硬化症、ネフローゼ症候群等の治療に用いられます。

2.血液透析は、糖尿病腎症第5期に行います。

3.経腸栄養法は、イレウスでは禁忌です。
経腸栄養法は消化管機能が保たれている患者に適応します。
イレウスでは静脈栄養法を行います。

4.生体肝移植は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に行いません。
非アルコール性脂肪性肝炎は生活習慣の改善を行います。

5.白血球(顆粒球)除去療法は、潰瘍性大腸炎や関節リウマチ等の炎症を鎮める治療で行われます。

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02

1.家族性高コレステロール血症とは、遺伝性の病気で、通常の生活習慣が原因のコレステロール血症とは違い、動脈硬化が進むのも早く通常の食事療法や運動療法では難しいとされています。そのため、専用の機械を使って体内から血液を取り出し、吸着器でLDL-コレステロールを取り除き、きれいになった血液をまた体内に元に戻すLDLアフェレーシスという方法で治療します。
よって、正しい答えとなります。

2.血液透析は、糖尿病腎症第5期に行います。
※現在は、糖尿病腎症第3期はAとBに区分せず、第3期(顕性腎症期)としています。

3.経静脈栄養法は、イレウスに行います。
イレウスは腸閉塞ともいわれ、名前のとおり、腸が閉塞して使えないので、絶食、静脈から栄養を摂る必要があります。

4.生体肝移植は、末期の肝疾患(肝硬変や肝がんなど)に行います。

5.白血球(顆粒球)除去療法は、潰瘍性大腸炎に行います。

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03

正解は 1 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/疾病治療の概要からの出題です。

1:文章の通りです。LDLアフェレーシスは、血液を一旦体内から体外へ出し、血漿成分に含まれるLDLコレステロールを吸着によってとり除いて、再び体内に戻す方法です。

2:血液透析を行うのは、糖尿病腎症第5期です。

3:イレウスとは腸閉塞のことで、絶飲食とし、静脈栄養補給がとられます。経腸栄養は禁忌です。

4:非アルコール性脂肪性肝炎に限らず、肝炎では生体肝移植は行われません。

5:白血球(顆粒球)除去療法は、潰瘍性大腸炎や大腸のクローン病などに行われます。

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