管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問30
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 仮面高血圧は、診察室血圧が高血圧である。
- JCS(Japan Coma Scale)は、心機能の指標である。
- タール便は、直腸における出血でみられる。
- 浮腫は、血漿膠質浸透圧の上昇により生じる。
- 起坐呼吸は、呼吸を楽にするために座位をとる状態である。
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この過去問の解説 (3件)
01
起坐呼吸は横になった状態で呼吸困難を起こし、上半身を起こす(座る)と、呼吸困難が軽減することをいいます。
気管支喘息や左心不全等でみられます。
1.仮面高血圧は、診察室血圧が正常血圧で、家庭などで測ると高血圧となる場合をいいます。
2.JCS(Japan Coma Scale)は、意識レベルの指標です。
3.タール便は、上部消化管(食道・胃・十二指腸)における出血でみられます。
4.浮腫は、血漿膠質浸透圧の低下により生じます。
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02
家庭血圧が正常値であるにもかかわらず、診察室血圧が高血圧の場合を、白衣高血圧といいます。
仮面高血圧は、早朝高血圧(起床後早期の血圧が高い)であるのに、診察室で測定する頃には血圧が正常に戻っている場合をいいます。
2.JCSは、意識障害レベルの指標です。この指標では、覚醒の程度を大きく3段階に分け、そこからさらに細かく3段階に分けて評価されます。数字が大きいほど、危険な状態ということです。
3.鮮血便は、直腸や下部消化管、肛門部における出血でみられます。タール便がみられるのは、上部消化管から出血がある場合です。
4.浮腫は、血漿膠質浸透圧の低下により生じます。
血漿膠質浸透圧とは、血漿のたんぱく質によってつくられる浸透圧のことで、これが低下すると、毛細血管内の水分が組織間液に移動し溜まるため、浮腫が起こります。
5.起坐呼吸とは、仰臥位だと呼吸困難を起こすので、呼吸を楽にさせるために起坐位や半坐位にすることです。
よって、正しい答えとなります。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/疾患診断の概要からの出題です。
1:仮面高血圧とは、診察室で測る血圧は正常血圧であるのに、家で測ると高血圧になる病態のことです。
2:JCS(Japan Coma Scale)とは、日本で使用されている意識障害のレベルの指標です。
3:タール便は胃や十二指腸など上部消化管からの出血で見られます。直腸のように肛門に近い部分からの出血では鮮紅色となります。
4:膠質浸透圧はたんぱく質の濃度差によって起こる浸透圧で、水を血管内に保とうとします。血漿膠質浸透圧が低下すると組織間へ体液が移動するので、浮腫の原因となります。
5:文章の通りです。起坐呼吸は、横になると呼吸困難を起こし、起き上がると楽になることをいいます。
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