管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問29

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

がんに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。
  • 原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。
  • p53は、がん遺伝子の一つである。
  • がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。
  • 腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。

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この過去問の解説 (3件)

01

がんに関する問題 です。

選択肢1. A型肝炎ウイルスは、肝細胞がん発症と密接な関係がある。

肝細胞がん発症と密接な関係があるのはB型とC型肝炎ウイルスです。

選択肢2. 原発性肺がんの大部分は、移行上皮がんである。

原発性肺がんは、腺がんが最も多くなっています。(大部分ではありません)

選択肢3. p53は、がん遺伝子の一つである。

p53は、がん抑制遺伝子です。

選択肢4. がん細胞が腹膜にばらまかれる進展様式を播種という。

正しいです。

選択肢5. 腸上皮化生は、直腸がんの前がん状態である。

腸上皮化生は、胃がんの前がん状態です。

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02

正解は 4 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/加齢・疾患に伴う変化からの出題です。

1:肝炎ウイルスのうち、肝細胞がんと関連が深いのは、B型とC型の肝炎ウイルスです。A型肝炎ウイルスは急性肝炎を起こしますが、慢性肝炎にならなりません。

2:原発性肺がんは気管支肺胞系の上皮細胞から発生するがんです。原発性組織型分類には扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんがありますが、このうち頻度が最も高いのは腺がんです。

3:p53は、がん抑制遺伝子の一つです。関係するのは主に、大腸がん・胃がん・肝細胞がん・肺がんなどです。

4:文章の通りです。腫瘍細胞が腹腔や胸腔表面に広がって、種を播くように転移することを播種性転移といいます。

5:腸上皮化生は、胃がんの前がん状態です。

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03

1.肝細胞がんの発症と密接な関係があるのは、C型肝炎ウイルスです。
A型肝炎ウイルスは、予後が良好で、慢性化することはありません。

2.原発性肺がんの大部分は、腺がんです。

3.p53は、がん抑制遺伝子です。

4.癌細胞が最初に発生した部位から、血液や体液などの流れにより、別の部位へ転移することを播種といいます。
よって、正しい答えとなります。

5.腸上皮化生は、胃がんの前がん状態です。

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