管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
高血圧の病型分類とその原因疾患・病態の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 腎実質性高血圧 --------- クッシング症候群
- 収縮期高血圧 ----------- 大動脈の硬化
- 内分泌性高血圧 --------- 慢性糸球体腎炎
- 腎血管性高血圧 --------- 原発性アルドステロン症
- 本態性高血圧 ----------- 褐色細胞腫
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この過去問の解説 (3件)
01
収縮期高血圧は高齢になると増加する高血圧です。
収縮期血圧(最高血圧)が高くなり、拡張期血圧(最低血圧)は低くなることで、両者の差が大きくなるのが特徴です。
大動脈の硬化が原因で起こります。
1.クッシング症候群はコルチゾールの過剰分泌によって起こるので、内分泌性高血圧です。
3.慢性糸球体腎炎は慢性腎炎や糖尿病などの腎障害により起こる、腎実質性高血圧です。
4.原発性アルドステロン症はアルドステロンの過剰分泌によって起こるので、内分泌性高血圧です。
5.褐色細胞腫はカテコールアミンの過剰分泌によって起こるので、内分泌性高血圧です。
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02
クッシング症候群は、コルチゾールの分泌が過剰になることが原因で、高血圧を引き起こすので、内分泌性高血圧に分類されます。
2.収縮期高血圧は老化による大動脈の硬化が原因であり、ほぼ正常な拡張期血圧と高い収縮期血圧の差が大きくなるため、心臓への負担が高まります。
よって、正しい答えとなります。
3.内分泌性高血圧はホルモンが原因であり、クッシング症候群、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症が該当します。
慢性糸球体腎炎は、腎実質性高血圧に分類されます。
4.腎血管性高血圧は、腎動脈の硬化が原因で起こります。血圧が正常であっても、腎動脈が狭窄すると、血圧が低下した際と同様に腎血流量が減少し、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系が活性化されて血圧が上昇してしまいます。
原発性アルドステロン症は、アルドステロンが過剰に分泌されることにより、高血圧を引き起こします。
5.本態性高血圧の本態性とは「原因不明」のことを意味していて、本態性高血圧以外の高血圧はすべて原因が分かっている二次性高血圧です。
つまり、よく耳にする高血圧の約9割が本態性高血圧です。
褐色細胞腫は、副腎髄質の腫瘍のことで、カテコールアミンが余分につくられることで、高血圧を引き起こします。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/循環器系からの出題です。
1:クッシング症候群ではコルチゾールの過剰分泌により内分泌性高血圧となります。
2:正しい組み合わせです。
3:慢性糸球体腎炎は体液バランスの調節を崩すため、賢実質性高血圧を起こします。
4:原発性アスドステロン症では、アルドステロンの過剰分泌があります。アルドステロンによってナトリウムの再吸収が促され、内分泌性高血圧をもたらします。
5:褐色細胞腫ではノルアドレナリンやアドレナリンが過剰分泌され、内分泌性高血圧を生じます。
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