管理栄養士の過去問
第26回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
内分泌に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 尿崩症では、低ナトリウム血症が見られる。
- 新生児の甲状腺機能低下症では、脳の発達障害が起こる。
- 原発性アルドステロン症では、高カリウム血症が起こる。
- 循環血液量の減少は、アルドステロンの分泌を抑制する。
- ヨウ素欠乏は、甲状腺機能亢進症の原因となる。
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この過去問の解説 (3件)
01
尿崩症になると、バソプレシンがうまく分泌されなくなり、排尿量が増加して、血中ナトリウム濃度が高くなるためです。
2.新生児の甲状腺機能低下症をクレチン病と呼び、甲状腺機能が低下することにより、脳の発達障害や低身長などの症状がみられます。
よって、正しい答えとなります。
3.原発性アルドステロン症では、低カリウム血症が起こります。
アルドステロンがカリウムの排泄と、ナトリウムの再吸収を促進するためです。
4.循環血液量の減少は、アルドステロンの分泌を促進します。
アルドステロンが分泌されると、ナトリウムの再吸収が促進されるので、結果的に血圧が上昇します。
5.ヨウ素欠乏は、甲状腺機能低下症の原因となります。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分だからです。
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02
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/内分泌系からの出題です。
1:尿崩症では著しい水分喪失があり、体内に過剰のナトリウムが蓄積して高ナトリウム血症が起こります。
2:正しい記載です。新生児の甲状腺機能低下症はクレチン症とも呼ばれます。成長発育・知的発達障害を起こします。
3:原発性アルドステロン症では腎臓からのカリウムの排泄増加によって、低カリウム血症を起こします。
4:循環血液量の減少は、腎臓からのレニン分泌を促します。その結果レニン・アルギオテンシン系が始動し、アルトステロンが分泌されます。
5:ヨウ素の欠乏は、甲状腺機能低下症の原因となります。
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03
新生児の甲状腺機能低下症はクレチン症と呼ばれます。
主な症状に知能障害や低身長などがみられます。
1.尿崩症はバゾプレシンの分泌の低下により起こります。
バゾプレシンの分泌の低下により、集合管での水の再吸収が低下し、尿の量が増えます。
水が尿として多く排出されるので体内(血液)の水分が少なくなり、水分に対してナトリウムの比率が多くなります。
そのため、高ナトリウム血症が見られます。
3.原発性アルドステロン症はアルデステロンが過剰に分泌されることにより起こります。
アルデステロンは、腎臓でのナトリウムの再吸収とカリウムの排出を促進します。
それにより、低カリウム血症となります。
4.循環血液量が減少すると、レニンの分泌が増え、レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系により、アルデステロンの分泌が促進します。
5.ヨウ素は甲状線ホルモンの生成に必要なので、ヨウ素欠乏は、甲状腺機能低下症の原因となります。
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