管理栄養士の過去問
第26回
基礎栄養学 問87

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第26回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

ミネラル(無機質)の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • リンは、核酸の構成成分である。
  • 亜鉛の吸収は、フィチン酸で促進される。
  • 血中カルシウム値が上昇すると、カルシトニン分泌は低下する。
  • マグネシウムの体内貯蔵量は、血清フェリチン値に反映される。
  • ヨウ素は、副甲状腺ホルモン(PTH)の構成成分である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

核酸はヌクレオチドからなり、ヌクレオチドは五炭糖と塩基、リン酸から構成されます。

2.亜鉛の吸収は、フィチン酸で阻害されます。

3.血中カルシウム値が上昇すると、カルシトニン分泌は亢進します。
カルシトニンは、骨吸収を抑制し骨形成を促進します。

4.血清フェリチン値は鉄の体内貯蔵量を反映します。

5.ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分です。
体内のヨウ素の約80%は甲状線に存在しています。

参考になった数13

02

ミネラルの栄養に関する問題です。

選択肢1. リンは、核酸の構成成分である。

記述のとおりです。

核酸とは、リン酸、塩基、糖からなるヌクレオチドがリン酸ジエステル結合したものです。

選択肢2. 亜鉛の吸収は、フィチン酸で促進される。

亜鉛の吸収はフィチン酸により阻害されます。

フィチン酸は米ぬかやごま、小麦などに多く含まれます。

選択肢3. 血中カルシウム値が上昇すると、カルシトニン分泌は低下する。

血中カルシウム値が上昇するとカルシトニン分泌も上昇します。カルシトニンは骨形成に関係しているホルモンです。

血中のカルシウム値が上昇するとカルシトニンが働きかけ、カルシウムの濃度を下げて骨のカルシウム量を調整しています。

カルシトニンと逆の働きをするものにパラトルモンがあります。

パラトルモンは血中のカルシウム濃度を増加させます。

選択肢4. マグネシウムの体内貯蔵量は、血清フェリチン値に反映される。

血清フェリチン値は鉄の体内貯蔵量と関係します。

鉄が減ると血清フェリチン値は低下します。

選択肢5. ヨウ素は、副甲状腺ホルモン(PTH)の構成成分である。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分です。

トリヨードサイロニンやサイロキシンがあります。

参考になった数9

03

正解は 1 です。

基礎栄養学/ミネラル(無機質)の栄養からの出題です。

1.正しい記載です。核酸を構成するヌクレオチドは五炭糖・リン酸・塩基から成り立っています。

2.フィチン酸には亜鉛などのミネラルの吸収を阻害する働きがあります。

3.カルシトニンは骨吸収の抑制と骨形成の促進に働くので、血中カルシウム値が上昇するとカルシトニン分泌は増加します。

4.血清フェリチン値に反映されるのは鉄の体内貯蔵量です。

5.ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分です。

参考になった数5