管理栄養士の過去問
第26回
基礎栄養学 問88
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
水・電解質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- たんぱく質が代謝されると、代謝水を生じる。
- 不感蒸泄量は、外気温が上昇すると減少する。
- 1日の水分必要量は、不感蒸泄量に等しい。
- 水分欠乏型脱水では、細胞内液量は増加する。
- 不可避尿量は、摂取する水分量によって変わる。
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この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/水・電解質の栄養的意義からの出題です。
1.正しい記載です。代謝水とは熱量素が燃焼する過程で生成さえる水のことですので、たんぱく質も熱量素として働くため代謝水を生じます。
2.不感蒸泄は外気温の上昇で増加します。
3.1日の水分必要量は、水分排泄量と等しくなります。
4.水分欠乏型脱水では、細胞内液の水分が外に移動するので、細胞内液量は低下します。
5.不可避尿量は生体内で産生される代謝産物を代謝するための尿量のことなので、摂取する水分量に左右されません。
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02
代謝水とは、栄養素が体内で代謝される際に生成される水のことです。
生成される水の量は、たんぱく質は0.43g/g、糖質は0.56g/g、脂質は1.07g/gです。
2.不感蒸泄量とは、呼気や皮膚から無意識のうちに排出される水分のことです。
外気温が上昇すると不感蒸泄量は増加します。
3.1日の水分必要量は、不感蒸泄量だけでは足りません。
1日の水分必要量は、不感蒸泄量の他に尿や便、汗等の水分も含めた、水分排出量に等しくなります。
4.水分欠乏型脱水では、細胞内液量は減少します。
水分欠乏型脱水では、細胞外液の水分が失われることで、細胞外液のナトリウム濃度が高くなり、浸透圧が高くなります。それにより、細胞内液の水分が細胞外へ移動し、細胞内液量が減少します。
5.不可避尿量とは、体内で代謝産物を排泄するための最低限に必要な尿量で、約500ml/日です。
不可避尿量はほぼ一定で、摂取する水分量の影響を受けません。
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03
代謝水とは、栄養素が体内で完全燃焼した際に生成される水のことを言います。栄養素100gあたり、糖質で60ml、脂質で107.1ml、たんぱく質で41.3mlの代謝水を生じます。
2.不感蒸泄量とは無意識のうちに皮膚や気道から蒸散する水分のことを言います。つまり、外気温が上昇すると不感蒸泄量は増加します。
3.一日の水分必要量は飲水や食品、代謝水から取り入れます。排出は不感蒸泄量の他に、尿や糞として排出する量も含まれます。ですので、基本的には摂取量と排泄量は均衡がとれるようになっています。
4.水分欠乏型脱水では細胞内液量は減少します。水分欠乏型脱水では細胞内に含まれる電解質より水分の欠乏が多いため高張性脱水症になると考えられます。
5.不可避尿量とは体内で生成された老廃物を排泄するために最低限必要な尿量です。その量は最低500mlとされており、摂取する水分量で変わることはありません。
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