管理栄養士の過去問
第26回
基礎栄養学 問89

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 基礎代謝量は、甲状腺機能の亢進により増加する。
  • 基礎代謝量は、幼児期に最大となる。
  • 安静時のエネルギー消費量は、発熱により減少する。
  • 非たんぱく質呼吸商は、糖質の燃焼割合が高いほど小さくなる。
  • 基礎代謝量は、除脂肪体重(LBM)に反比例する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

基礎代謝量は、甲状腺機能の亢進により増加し、甲状線機能の低下により減少します。

2.体重当たりの基礎代謝量は、乳児期に最大となり、基礎代謝量は、男性は15~17歳、女性は12~14歳で最大となります。

3.安静時のエネルギー消費量は、発熱により増加します。
体温が上昇すると代謝量が増加します。

4.非たんぱく質呼吸商は、糖質と脂質の燃焼により排出された二酸化炭素の量と酸素の量の比のことです。
糖質の燃焼割合が高いほど、非たんぱく質呼吸商は大きくなります。

5.除脂肪体重(LBM)は脂肪組織より多くエネルギーを代謝するので、基礎代謝量は除脂肪体重(LBM)に比例します。

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02

正解は 1 です。

基礎栄養学/エネルギー代謝からの出題です。

1.正しい記載です。甲状腺ホルモンは基礎代謝を更新させるホルモンなので、機能亢進によって基礎代謝量が増加します。

2.基礎代謝量が最大になるのは、成長期です。

3.発熱をすると安静時のエネルギー消費量は増加します。

4.糖質だけが燃焼した場合と脂質だけが燃焼した場合を比較すると、糖質だけが燃焼した場合の方が非たんぱく質呼吸商が大きくなるため、糖質の燃焼割合が大きいほど大きくなります。

5.基礎代謝量は、除脂肪体重に比例します。

参考になった数6

03

正解:1

基礎代謝量は甲状腺機能の亢進により増加します。甲状腺機能亢進症としてバセドウ病があげられます。また、低下症としてはクレチン症があげられます。

2.基礎代謝量は男性で15〜17歳、女性で12〜14歳が高い値となります。基礎代謝基準値は2歳頃の幼児期に最大値となります。

3.基礎代謝量は発熱により増加します。その他に年齢や身長、体重、性別によっても変化します。体温が1℃上がると基礎代謝量は13〜15%上がるとされています。

4.非たんぱく質呼吸商とは糖質と脂質の燃焼に使われた酸素量と発生した二酸化炭素量の比を言います。つまり、非たんぱく質呼吸商は、糖質の燃焼割合が高い程大きくなると言えます。

5.除脂肪体重とは全体重から体脂肪を除く骨や筋肉、内蔵などの総重量のことをいいます。主に筋肉が多い人ほど、基礎代謝は高くなります。

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