管理栄養士の過去問
第26回
応用栄養学 問102
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問102 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢期の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 認知症は、摂食行動異常の原因となる。
- たんぱく質の不足は、褥瘡のリスク因子である。
- 高尿酸血症は、変形性膝関節症のリスク因子である。
- うつ状態は、低栄養のリスク因子である。
- 腹筋の緊張低下は、便秘の原因となる。
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この過去問の解説 (3件)
01
高尿酸血症は、変形性膝関節症のリスク因子ではありません。
変形性膝関節症は中年以降の肥満女性に多くみられ、軟骨の摩耗、筋力の低下等により起こります。
高尿酸血症は、痛風や尿路結石等のリスク要因となります。
1.認知症による摂食行動異常には過食と拒食、食べ忘れ、味覚異常などがあります。
2.褥瘡のリスク因子はたんぱく質の不足や寝たきり等があります。
4.うつ状態により食欲低下し低栄養となることがあります。
5.腹筋の緊張低下により排便に時間がかかり、便秘の原因となります。
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02
変形性膝関節症とは加齢や肥満などにより膝関節の機能が低下し、膝の痛みや水がたまるなどの症状が現れます。特に高年の女性に多く発症します。高尿酸血症に多くみられる関節症状として痛風が考えられます。特に足の親指付け根に激しい痛みを伴います。
1.認知症は摂食行動異常の原因となります。認知症のタイプによっては嚥下障害、味覚異常、食べたことを忘れる、食べ物の判断がつかないなどというがあります。
2.たんぱく質の指標である血清アルブミン値が低下すると体たんぱく質が減っていることになるので褥瘡のリスクは高まります。その他に寝たきりになると持続的な圧迫により血の巡りが悪くなり皮膚の壊死が起こったり、同じ面が床に接しているため衛生面が悪くなって褥瘡がおこります。
4.うつ状態になると食欲の減退が見られることがあります。よって低栄養のリスク因子であると言えます。
5.腹筋の緊張が低下すると腸に溜まった便を押し出す力が弱くなり、便秘の原因となります。
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03
応用栄養学/高齢期からの出題です。
1.正しい記載です。認知症が重くなっていくにしたがって、摂食行動などの日常動作がうまくいかなくなります。
2.正しい記載です。たんぱく質をはじめとする低栄養にも注意が必要です。
3.高尿酸血症は、痛風や尿路結石などのリスク因子です。
4.正しい記載です。うつによって食生活が乱れやすく、低栄養のリスクが高まります。
5.正しい記載です。腸の蠕動運動が低下し、便秘の原因となります。
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