正解は1.【国民医療費には、正常な妊娠や分娩に要する費用は含まれていない。】です。
以下、詳細の説明です。
1.○
国民医療費は、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、
入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等が対象となります。
傷病の治療費に限っているため、以下の場合の費用は含みません。
①正常な妊娠・分娩に要する費用
②健康の維持・増進を目的とした健康診断・予防接種等に要する費用
③固定した身体障害のために必要とする義眼や義肢等の費用も含まない。
また、保険診療の対象とならない評価療養(先進医療等)や
選定療養(入院時室料差額分、歯科差額分等)
及び不妊治療における生殖補助医療などに要した費用は含まれません。
2.×
健康保険には二種類あり、組合管掌健康保険(組合けんぽ)の健康保険と、
全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の健康保険に分ける事ができます。
組合けんぽは健康保険組合の組合員である被保険者の健康保険を管掌しています。
協会けんぽは、健康保険組合に加入している組合員以外の
被保険者の健康保険を管掌しており、主に中小企業の従業員を対象としています。
3.×
医薬分業とは、薬の処方と調剤を分離し、それぞれを医師、薬剤師という
専門家が分担して行うことを意味しています。
過剰投薬や薬害を防止するなど、患者安全対策上の効果があります。
また、最小の薬剤で最大の効果を上げることで、薬剤費の適正化にも役立っています。
4.×
医療保険は、現金給付ではなく、現物給付が原則です。
現物給付には、診療、検査、投薬や治療材料の支給、手術、入院など、
病気やケガの治療のために必要とされる医療はすべて含まれています。
5.×
有床の診療所数より無床の診療所数の方が多いです。
厚生労働省の「医療施設調査・病院報告の概況」によると、
一般診療所において「有床」は8,355 施設であるのに対し、
「無床」は92,106 施設でした(平成26年10月1日現在)。