管理栄養士 過去問
第25回
問20 (社会・環境と健康 問20)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

管理栄養士国家試験 第25回 問20(社会・環境と健康 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

世界保健機関(WHO)とその活動に関する記述である。正しいのはどれか。
  • アルマ・アタ宣言は、ヘルスプロモーションに関するものである。
  • オタワ憲章は、プライマリヘルスケアの考えを提唱したものである。
  • 食品規格の策定には関与していない。
  • WHO憲章は、疾病や病弱が存在しない状態が健康であると定義している。
  • 国際連合の保健衛生の専門機関として発足した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.× アルマ・マタ宣言はプライマリヘルスケアに関する宣言です。健康の格差解消を目的とした医療、予防活動、健康増進の積極的展開をはかることをいいます。

2.× オタワ憲章はヘルスプロモーション(健康戦略)に関するものです。

3.× 食品規格の策定に関与しています。

4.× WHO憲章は、単に疾病や病弱が存在しない状態ではなく身体的、精神的及び社会的に良好な状態が健康であると定義しています。

5.○ 国際連合の専門機関として発足しました。

よって正解は5です。

参考になった数17

02

正解は5.【国際連合の保健衛生の専門機関として発足した。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
アルマ・マタ宣言はプライマリヘルスケアに関する宣言です。
プライマリヘルスケアとは、全ての人にとって健康を基本的な人権として認め、
その達成の過程において住民の主体的な参加や自己決定権を保障する理念です。

2.×
オタワ憲章はヘルスプロモーション(健康戦略)に関するものです。
ヘルスプロモーションは21世紀の健康戦略で、
「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、
改善することができるようにするプロセス」
と定義されています。

3.×
WHOは食品規格の策定に関与しています。
国連食糧農業機関(FAO)とWHOが合同で、
国際的な食品規格(コーデックス規格)を策定しています。
コーデックス規格は世界の消費者の健康を保護し、
公正な食品貿易の実施を促進することを目的に作られました。
世界的に通用する食品規格はこの規格だけで、
害のある物質の量の限度を決めたり、衛生的に取り扱う方法を定めたりしています。

4.×
WHO憲章は、
「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、
単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
と定義しています。

5.○
世界保健機関は、国連システムの中にあって保健について指示を与え、
調整する機関として1948年に設立されました。

参考になった数5

03

正解は 5 です。

社会・環境と健康/保健・医療・福祉の制度からの出題です。

1.アルマ・アタ宣言は、WHOとUNICEF(国連児童基金)によるプライマリヘルスケアに関するものです。

2.オタワ憲章はヘルスプロモーションについて提唱された健康戦略です。

3.WHOは食品規格の策定にも関与しています。

4.WHO憲章における健康の定義とは、単に病気や病弱でないということだけでなく、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態としています。

5.記載の通りです。

参考になった数3