管理栄養士の過去問 第25回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問22
この過去問の解説 (3件)
正解は 「プロインスリンは、1本のペプチド鎖からなる。」 です。
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能からの出題です。
IgGは単量体です。
アンギオテンシンⅡは、アンギオテンシノーゲンを分解してアンギオテンシンⅠが作られ、さらに分解してアンギオテンシンⅡとなるので、ペプチド鎖はアンギオテンシンⅠよりも短くなります。
記載の通りです。プロインスリンはインスリンの前駆体で、一本鎖です。インスリンになる際に切断されて、A鎖・B鎖・C-ペプチドになり、A鎖とB鎖が結合します。
インスリン受容体はキナーゼ活性をもちます。
筋収縮はアクチンがミオシンの間に滑り込み筋繊維が収縮することで起こります。
正解は【プロインスリンは、1本のペプチド鎖からなる。】です。
以下、詳細の説明です。
×
IgGは血液中に最も多く含まれる免疫グロブリンです。
免疫グロブリンの基本構造であるY型(4本のポリペプチド鎖がY字型に配置されている)
の単量体で存在します。
なお、IgD 、IgEは単量体、IgAは2量体、IgMは5量体です。
×
アンギオテンシンとはポリペプチドの1種です。
Ⅰ~Ⅳの4種類があり、このうちⅡ~Ⅳは血圧上昇作用を持ちます。
アンギオテンシンIIのペプチド鎖は、アンギオテンシンIより短いです。
なお、アンギオテンシンIは、腎臓の糸球体付近の細胞から分泌されるレニンが、
肝臓で作られるアンギオテンシンノーゲンに働くことで生じるものです。
さらに、アンギオテンシンIがアンギオテンシン変換酵素により
ペプチドが切断されると、アンギオテンシンIIとなります。
○
プロインスリンとは、膵臓のβ細胞で合成されるインスリンの前駆体です。
1本のペプチド鎖から構成され、
インスリン分泌が異常に増加すると血中に増加します。
×
インスリン受容体はキナーゼ活性をもちます。
インスリンがインスリン受容体に結合すると
チロシンキナーゼ(チロシンのリン酸エステル化を触媒する酵素)が活性化され、
その信号が細胞に伝わります。
なお、ホスファターゼはリン酸エステル結合を加水分解(脱リン酸化)
する酵素の総称で、エネルギー代謝や筋肉収縮に関係します。
×
収縮タンパク質にはアクチンとミオシンの2種類があります。
それぞれアクチンフィラメント(細い繊維)と
ミオシンフィラメント(太い繊維)として交互に配置し、
筋原線維を構成しています。
筋収縮は、アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの
中央に滑走することによって起きます。
この際、両フィラメントの長さは変化しません。
正解は「プロインスリンは、1本のペプチド鎖からなる。」です。
× IgGは血液中に最も多く存在する免疫グロブリンで、Y型が1つの1量体です。
5量体の免疫グロブリンはIgMです。
× アンギオテンシンIIのペプチド鎖は、アンギオテンシンIより短いです。
アンギオテンシンIがアンギオテンシン変換酵素によりペプチドが切断され、アンギオテンシンIIとなります。
アンギオテンシンは肝臓から分泌されるアンギオテンシノーゲンが腎臓から分泌されるレニンによって活性化されたものです。
○ プロインスリンは、インスリンの前駆体で1本のペプチド鎖からなります。
× インスリン受容体は、ホスファターゼ活性は持ちません。ホスファターゼはリン酸エステルを加水分解(脱リン酸化)する酵素です。
× 筋収縮は、アクチンフィラメント(細い繊維)がミオシンフィラメント(太い繊維)の間に滑り込む事によって起こります。
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