管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問23

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

糖質に関する記述である。正しいのはどれか。
  • マルトースは、α-1,6-グリコシド結合をもつ。
  • ラクトースは、α-1,4-グリコシド結合をもつ。
  • でんぷんは、β-1,4-グリコシド結合をもつ。
  • グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。
  • ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5.【ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
マルトースは、2分子のグルコースがα-1,4結合した二糖類です。

2.×
ラクトースは1分子のグルコースと1分子のガラクトースが
β-1,4結合した二糖類です。

3.×
でんぷんはグルコースが多数結合した多糖類で、
アミロースとアミロペクチンから成ります。
アミロースはグルコースがα-1,4結合で直線状に連結しており、
アミロペクチンはグルコースがα-1,6結合で枝分かれ状に連結しています。

4.×
グルクロン酸は単糖類の誘導体であるウロン酸の一種で、
グルコースの酸化によって生じます。
解毒作用を持ち、粘膜を保護する材料となります。

5.○
ガラクトースは六炭糖で、アルデヒド基(ーCHO)をもつアルドースです。
乳糖や寒天の構成成分です。
なお、同じく六単糖のグルコースはアルドースですが、
フルクトースはケトン基(C=O)をもつケトースです。

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02

1.× マルトースは二糖類で、2つのグルコース(ブドウ糖)がα-1,4結合したものです。

2.× ラクトースは二糖類で、ガラクトースとグルコースが、β-1,4結合したものです。

3.× でんぷんはグルコースからなる多糖類です。グルコースがα-1,4結合で直線状につながったものはアミロース、α-1,6結合で枝分かれしているものはアミロペクチンです。

4.× グルクロン酸は、グルコースの酸化によって生じます。グルコースの水酸基(OH)がカルボキシル基(COOH)に酸化されたものをいいます。

5.○ ガラクトースは、六炭糖でーCHO(アルデヒド基)をもつアルドースです。グルコース(ブドウ糖)も同様です。
フルクトース(果糖)は六炭糖でC=O(ケトン基)をもつケトースです。

よって正解は5です。

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03

正解は 5 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能からの出題です。

1.マルトースが持っているのはα-1,4-グルコシド結合です。

2.ラクトースが持っているのはβ-1,4-グリコシド結合です。

3.でんぷんはグルコースがα-1,4-グリコシド結合によって連なっています。

4.グルクロン酸はグルコースの酸化によって生じます。

5.記載の通りです。アルデヒド基を持つものを「アルドース」、ケトン基を持つものを「ケトース」と言います。また単糖類を構成している炭素数によって、六炭糖のように分類をされます。
ガラクトースは炭素を6個持つ六炭糖で、アルデヒド基を持っています。

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