管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問38
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
胎生期の循環系に関する記述である。正しいのはどれか。
- 卵円孔は、心室中隔にある。
- 臍動脈は、動脈血を胎盤に輸送する。
- 静脈管は、臍静脈と大動脈をつなぐ。
- 臍静脈は、栄養素を胎児に供給する。
- 動脈管は、肺静脈と大動脈をつなぐ。
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この過去問の解説 (3件)
01
以下、詳細の説明です。
1.×
卵円孔は心房中隔に存在します。
卵円孔とは、胎児期の心臓に存在する穴のことです。
胎児期は肺が機能していないため、左心房と右心房を卵円孔がつなぐことで、
血液の循環が行われます。
2.×
臍動脈は、動脈血ではなく老廃物を多く含む静脈血を胎盤に送ります。
臍動脈は胎盤と胎児のへそをつなぐ動脈で、
胎児の血液を胎盤に運んで母体の血液との成分交換を行います。
3.×
静脈管は、臍静脈と下大静脈をつなぎます。
静脈管には酸素や栄養を含む動脈血が流れています。
4.○
臍静脈は、胎盤から胎児のへそを経て、胎児へ血液を送る静脈です。
胎児血液は胎盤で母胎血液から酸素と栄養を受け取り、
臍帯の臍静脈を経て胎児の体内に入ります。
5.×
動脈管は、肺静脈ではなく、肺動脈と大動脈をつなぎます。
胎児期には肺呼吸が行われないため、
胎盤からの酸素の多い血液は右心室から肺動脈に入り、
肺を経由せずに動脈管を通って大動脈へ送られます。
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02
臍静脈は母親の胎盤から胎児へ栄養と酸素を運ぶ血液です。
逆に胎児の老廃物を母親の胎盤に運ぶ血液を臍動脈といいます。
1.× 卵円孔とは、胎児期の心臓の左心房と右心房をつなぐ穴のことです。心房中隔にあります。
2.× 臍動脈は静脈血を胎盤に送ります。
3.× 静脈管は、臍静脈と大静脈をつなぎます。
4.○ その通りです。
5.× 動脈管は、肺動脈と大動脈をつなぎます。
よって正解は4です。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/循環器系からの出題です。
1.卵円孔は胎児期に血液を左心房に送り出していた通り道で、心房中隔にあります。
2.臍動脈が胎盤に輸送するのは静脈血です。
3.静脈管は門脈と下大静脈をつないでいます。
4.記載の通りです。臍静脈には胎盤で母体血と物質交換した動脈血が流れているので、栄養素を胎児に供給することができます。
5.動脈管は肺動脈と大動脈をつないでいます。
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