管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。
- バソプレシンは、下垂体の前葉から分泌される。
- 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、カテコールアミン分泌を促進する。
- アルドステロンは、尿へのカリウム排泄を増加させる。
- 原発性甲状腺機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)が低下している。
- 甲状腺ホルモンは、血清コレステロール値を上昇させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.× バソプレシンは、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。腎臓における水分の再吸収を促進し、尿量を減らします。
2.× 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、脳下垂体前葉から分泌され、副腎皮質ホルモンの分泌を促進します。
カテコールアミンは副腎髄質より分泌されるホルモンでアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンが該当します。
3.○ アルドステロンは、副腎皮質から分泌されます。尿へのカリウム排泄を増加させ、ナトリウムの再吸収を促進します。
4.× 原発性甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの低下により、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)は増加します。
5.× 甲状腺ホルモンは、チロキシン、トリヨードチロニンと呼ばれ代謝亢進や成長促進に関与しています。
血清コレステロール値は低下させます。
よって正解は3です。
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02
以下、詳細の説明です。
1.×
バソプレシンは、下垂体前葉ではなく、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
抗利尿ホルモンとも呼ばれ、腎臓に働きかけて利尿を抑制し、
体内の水分を保持する役割を持ちます。
また、毛細血管を収縮させて血圧を上昇させる作用を持ちます。
2.×
副腎皮質刺激ホルモンは脳の下垂体から分泌され、
副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド等)の分泌を促します。
なお、カテコールアミンとは、副腎髄質および体内の神経細胞で
生成・合成される神経ホルモンで、アドレナリンやノルアドレナリン、
ドーパミンなどが当てはまります。
3.○
アルドステロンは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンです。
腎臓からのナトリウム排泄を抑制する一方、カリウムの排泄を促進する作用があります。
4.×
原発性甲状腺機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇します。
原発性甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が不足した状態です。
甲状腺ホルモンの分泌量をコントロールするためにTSHが上昇します。
5.×
甲状腺ホルモンは、血清コレステロール値を低下させます。
甲状腺ホルモンの作用は代謝を維持・活性化させることで、
全身の組織でエネルギー産生量を増加させます。
エネルギー源として血液中のブドウ糖が増える一方、
脂肪の分解が進むため、血液中のコレステロールは減少します。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/内分泌系からの出題です。
1.バソプレシンは下垂体後葉から分泌されます。
2.カテコールアミンに属するアドレナリンやノルアドレナリンは副腎髄質から分泌されます。副腎皮質刺激ホルモンによって分泌が促進されるのはコルチゾールです。
3.記載の通りです。アルデステロンはナトリウムの再吸収を高め、カリウム排泄を増加させます。
4.原発性甲状腺機能低下症では、血中甲状腺刺激ホルモンが増加しています。
5.甲状腺ホルモンは血清コレステロール値を低下させるため、甲状腺機能低下症では血清コレステロール値が上昇します。
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