管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
生殖器系の疾患に関する記述である。正しいのはどれか。
- PSAは、子宮頸がんの腫瘍マーカーである。
- 子宮内膜症は、閉経後に好発する。
- 子宮体がんは、扁平上皮がんの頻度が高い。
- 子宮筋腫には、エストロゲン依存性が認められる。
- ヒトパピローマウイルス感染は、子宮体がん発生と関連性が深い。
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この過去問の解説 (3件)
01
以下、詳細の説明です。
1.×
PSAは前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパクで、
PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーです。
2.×
子宮内膜症は生殖年齢の女性に多く発症します。
子宮内膜症は、本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、
エストロゲンの作用によって子宮以外のあちこちの場所で増殖と剥離を繰り返す疾患です。
3.×
扁平上皮がんの頻度が高いのは子宮頸がんです。
扁平上皮がんとは、扁平上皮組織に類似した構造をもつがんです。
重層扁平上皮のある皮膚、口腔、咽頭、食道、腟、子宮腟部、陰茎などに好発し、
中でも子宮頸部、鼻咽頭、食道などに発生するものは悪性度が高いです。
なお、子宮体がんは腺がん(分泌腺組織に発生するがん)の頻度が高いです。
4.○
子宮筋腫とは、子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍です。
筋腫の成長は卵巣から分泌されるエストロゲンに依存しているため、
閉経すると子宮筋腫の多くは縮小します。
5.×
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は、子宮体がんではなく、
子宮頸がんの発生と関連性が深いです。
子宮頸部にこのウイルスが感染すると、子宮頸がんに進行することがあります。
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02
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/生殖器系からの出題です。
1.PSAは、前立腺がんのマーカーです。PSAとは前立腺特異抗原のことです。
2.子宮内膜症は閉経前に好発します。子宮内膜なので、エストロゲンに依存しているため、閉経後ではなく閉経前になります。
3.子宮体がんは、腺がんの頻度が高くなります。扁平上皮がんの頻度が高いのは子宮頸がんです。
4.記載の通りです。子宮筋腫は子宮に発生する良性の平滑筋腫で、エストロゲン依存性であることがわかっています。
5.ヒトパピローウイルス感染との関連性が深いのは子宮頸がんです。
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03
前立腺特異抗原)の略です。前立腺がんの腫瘍マーカーとなっています。
2.× 子宮内膜症は、エストロゲンの分泌と関係し、20代~40代にかけて多く発症します。閉経後は減少します。
3.× 子宮頸がんは扁平上皮がんの頻度が高く、子宮体がんは腺がんの頻度が高いです。
4.○ 子宮筋腫は初潮前にはほとんど見られず、閉経後は減少します。このことからエストロゲンが関与しているとされています。
5.× ヒトパピローマウイルス感染は、子宮頸がんの発生と関連性が深いです。
よって正解は4です。
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