管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問48
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
骨、関節疾患とその原因・病態に関する組合せである。正しいのはどれか。
- 骨粗鬆症 ----------- 関節滑膜増殖
- 骨軟化症 ----------- ビタミンK欠乏
- くる病 -------------- 亜鉛欠乏
- 変形性関節症 ----- 関節軟骨変性
- 関節リウマチ ----- 骨量増加
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/運動器(筋・骨格系)からの出題です。
1.関節滑膜増殖を示すのは関節リウマチです。
2.骨軟化症がビタミンD欠乏によって起こります。
3.くる病はビタミンD欠乏によって起こります。
4.正しい組み合わせです。
5.関節リウマチでは滑膜が増殖して関節が壊れます。
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02
2.× 骨軟化症骨は骨折しやすくなる状態で、ビタミンDの欠乏が要因です。
3.× くる病についてもビタミンDの欠乏症です。
亜鉛欠乏症は味覚障害、創傷治癒の遅延などです。
4.○ 変形性関節症では関節などに痛みが生じます。関節軟骨変性が関与しています。(軟骨がすり減るなど)
5.× 関節リウマチでは関節に炎症が生じ、滑膜の増殖が認められます。
よって正解は4です。
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03
以下、詳細の説明です。
1.×
正しくは、「骨粗鬆症 - 骨量減少」
骨粗鬆症は、骨量の減少が著しくなったり、
骨質が低下したりすることによって骨に脆弱性が生じ、
骨折が生じやすくなる疾患です。
関節滑膜増殖が起きるのは関節リウマチです。
ウイルス感染などをきっかけにリンパ球が自身の組織を
異物とみなして攻撃してしまい(自己免疫)、
関節の滑膜に炎症が起き、滑膜が異常に増殖します。
2.×
正しくは、「骨軟化症 - ビタミンD欠乏」です。
骨や軟骨の石灰化障害により、類骨(石灰化していない骨器質)が増加する病気で、
成人に発症するものを「骨軟化症」といいます。
これに対して、小児に発症するものを「くる病」といいます。
骨軟化症やくる病では、類骨と石灰化した骨の全骨量は減少しないのに対し、
骨粗鬆症は類骨の割合が正常で全骨量が減少します。
ビタミンK欠乏は出血を引き起こします。
3.×
正しくは、「くる病 - ビタミンD欠乏」です。
亜鉛欠乏症は味覚障害や鉄欠乏性貧血を引き起こします。
4.○
変形性関節症は、関節が体重などの負担に耐えられなくなったり、
関節の働きが正常でなくなったりすることで、
軟骨に裂け目ができます。
軟骨細胞が減少するため、軟骨はもろくすり減っていき、
関節のクッションとしての役割を果たせなくなります。
5.×
正しくは、「関節リウマチ -関節滑膜増殖」です。
上述の通りです。
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