管理栄養士の過去問
第25回
食べ物と健康 問75
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
食品の安全性に関する記述である。正しいのはどれか。
- じゃがいもの放射線照射は、殺菌の目的で利用される。
- わが国では、食品添加物として取り扱っているポストハーベスト農薬がある。
- 輸出国で安全性審査を受けた遺伝子組換え食品は、日本での販売等が許可されている。
- 農薬に関するポジティブリスト制は、対象を生鮮食品に限定している。
- 魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素化合物に比べ、毒性が高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
以下、詳細の説明です。
1.×
じゃがいもの放射線照射は、発芽防止の目的で利用されています。
一度限りの照射が認められており、食品の殺菌には利用できません。
2.〇
柑橘類やバナナなどに使用される防カビ剤(イマザリル、オルトフェニルフェノールなど)と、
穀類に使用される防虫剤(ピペロニルブトキシド)は、
食品添加物として認められています。
3.×
輸出国で安全性審査を受けた遺伝子組換え食品は、
日本の厚生労働省で食品としての安全性の審査を受け、
承認された食品だけが栽培、輸入、流通を許可されています。
今までに認可されたのは、
食品8作物(大豆、じゃがいも、菜種、とうもろこし、綿、てんさい、アルファルファ、パパイヤの計169品種)、
添加物7種類(15品目)です(2012年3月現在)。
4.×
2006年に導入された農薬に関するポジティブリスト制度(残留を認めるものの一覧表)は、
生鮮食品以外にも加工食品なども対象としています。
この制度により、残留基準値が定められていない農薬などについては、
ヒトの健康を損なう恐れのないことが明らかな66物質を除き、
一律基準値0.01ppmを超えて残留してはならないとされています。
5.×
魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素化合物に比べて毒性は低いです。
特に魚介類に含まれるヒ素は、海水中の無機ヒ素が代謝され、
毒性のないアルセノベタインになっていることが知られています。
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02
食べ物と健康/食品の安全性からの出題です。
1.現在日本では、食品への放射線照射はじゃがいもの発芽防止のみで認められています。
2.正しい記載です。防カビ剤は収穫後に散布されるため、農薬ですが食品添加物として取り扱います。輸入果物で許可されていますが、国産品での使用は認められていません。
3.遺伝子組換え食品の安全性審査は、日本での販売においては日本での審査が必要となります。
4.農薬に関するポジティブリスト制はすべての食品が対象です。
5.ヒ素の毒性は無機ヒ素化合物の方が高くなります。
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03
1:じゃがいもの放射線照射は、発芽防止の目的で利用されています。
2:〇
3:輸出国で安全性審査を受けた遺伝子組換え食品は、日本で安全審査が行われます。その後、許可された食品が販売できます。
現在、じゃがいも、大豆、てんさい、とうもろこし、菜種、綿実、アルファルファの7種類157品目が許可されています。
4:農薬に関するポジティブリスト制は、生鮮食品以外にも動物用医薬品や加工食品なども対象としています。
5:魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素化合物に比べ、毒性が低いです。
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