管理栄養士 過去問
第25回
問77 (基礎栄養学 問77)
問題文
消化と吸収に関する記述である。正しいのはどれか。
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問題
管理栄養士国家試験 第25回 問77(基礎栄養学 問77) (訂正依頼・報告はこちら)
消化と吸収に関する記述である。正しいのはどれか。
- コレステロールの吸収は、胆汁分泌により抑制される。
- でんぷんがα-アミラーゼによって消化されると、グルコースが生じる。
- ジペプチドは、そのままの形では吸収されない。
- 胃酸分泌は、ガストリン分泌の亢進により促進される。
- 中鎖脂肪酸で構成されたトリアシルグリセロールは、そのままの形で吸収される。
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この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/消化・吸収と栄養素の体内動態からの出題です。
コレステロールの吸収には胆汁酸が必要であるため、胆汁酸の分泌によって促進されます。
でんぷんはα-アミラーゼによって消化が進みますが、段階としてはデキストリンに分解されます。
ジペプチドはそのままの形で吸収されます。
正しい記載です。ガストリンとは胃から分泌される消化管ホルモンですので、胃酸分泌を促進します。
中鎖脂肪酸で構成されたトリアシルグリセロールは、膵液リパーゼによって分解されてから取り込まれます。
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02
正解は【胃酸分泌は、ガストリン分泌の亢進により促進される。】です。
以下、詳細の説明です。
×
コレステロールの吸収は、十二指腸から分泌された胆汁により促進されます。
胆汁には胆汁酸が含まれており、これがコレステロールと結びついて吸収を促します。
×
α-アミラーゼは唾液や膵液に含まれ、α-1,4-グリコシド結合に特異的に働きます。
でんぷんがα-アミラーゼによって加水分解されると、
デキストリンや少糖類(マルトースなど)が生じます。
×
ジペプチドやトリペプチドの形で吸収することができ、
腸粘膜上皮細胞にてペプチターゼなどの加水分解を受けてアミノ酸にまで分解されます。
○
ガストリンは胃腺を刺激し、胃酸(塩酸とペプシノーゲン)の分泌を亢進します。
また、膵臓に作用してインスリンとグルカゴンの分泌を促進する働きもあります。
×
トリアシルグリセロールは膵液リパーゼにより脂肪酸が切り離され、
大部分はモノグリセリドと脂肪酸に分解されて吸収されます。
イソメラーゼの作用を受けたものはグリセロールと脂肪酸にまで分解されます。
グリセロールは水溶性のため容易に吸収され、
門脈を経て肝臓に送り込まれます。
モノグリセリドは不溶性のため胆汁酸塩と結合して吸収され、
小腸粘膜内で胆汁酸を離して再びトリグリセリドに合成されます。
トリグリセリドはキロミクロンとなり、リンパに入ります。
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03
正解は、「胃酸分泌は、ガストリン分泌の亢進により促進される。」です。
コレステロールの吸収は、胆汁分泌により吸収を助けます。
でんぷんがα-アミラーゼによって消化されると、α‐限界デキストリン、マルトース、イソマルトース、マルトトリオースなど少糖類にまで分解します。
ジペプチドやトリペプチドの形で吸収することが可能です。
〇
中鎖脂肪酸で構成されたトリアシルグリセロールは、中鎖脂肪酸とグリセロールに加水分解され、小腸粘膜から吸収されます。
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