管理栄養士の過去問
第25回
基礎栄養学 問81
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
脂質代謝に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食事由来のトリアシルグリセロールは、脂肪組織に蓄積されることはない。
b 空腹時には、脂肪組織におけるトリアシルグリセロールの分解が促進する。
c 脂肪酸からグルコースは合成されない。
d 脂質の吸収は、糖質を多く含む食品を同時に摂取すると増大する。
a 食事由来のトリアシルグリセロールは、脂肪組織に蓄積されることはない。
b 空腹時には、脂肪組織におけるトリアシルグリセロールの分解が促進する。
c 脂肪酸からグルコースは合成されない。
d 脂質の吸収は、糖質を多く含む食品を同時に摂取すると増大する。
- cとd
- aとc
- aとd
- bとc
- aとb
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この過去問の解説 (3件)
01
以下、詳細の説明です。
a ×
食事由来のトリアシルグリセロールは、脂肪組織に蓄積されます。
小腸で吸収されたトリアシルグリセロールはキロミクロンとしてリンパ管へ分泌され、
やがて肝臓で取り込まれます。
この過程でリポタンパク質リパーゼによりキロミクロン中のトリアシルグリセロールが分解され、
遊離脂肪酸が血液中に放出されます。
この脂肪酸は、積極的に脂肪組織や筋肉細胞に取り込まれます。
b 〇
脂肪細胞はトリアシルグリセロールをエネルギー源として蓄え、
絶食時にはこれを分解して、脂肪酸とグリセロールにして血液中へと分泌します。
c ○
糖質以外からグルコースを合成することを糖新生といいます。
糖新生の原料としては糖原生アミノ酸、乳酸、グリセロール等が挙げられ、
脂肪酸はこれに含まれません。
d ×
糖質は体内で最も効率よく利用されるエネルギー源であるため、
脂質と糖質を同時に摂取すると糖質の吸収の方が優勢となります。
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02
基礎栄養学/脂質の栄養からの出題です。
a:食事由来のトリアシルグリセロールは、一部が脂肪組織に蓄積されます。
b:正しい記載です。空腹時には脂肪組織内のトリアシルグリセロールが利用されます。
c:正しい記載です。グルコースから脂肪酸が合成されることはありますが、その逆はありません。
d:糖質には胆汁酸を吸着する性質があるため、脂質の吸収が低下します。
よって正しい記載はbとcであるとわかるため、正解は 4 となります。
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03
a:食事由来のトリアシルグリセロールは、脂肪組織に蓄積されます。
b:〇
c:〇
d:脂質の吸収は、糖質を多く含む食品を同時に摂取すると糖質の吸収が優勢になるため、脂質の吸収は増加しません。
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