管理栄養士の過去問
第25回
基礎栄養学 問80
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
糖質を多く含む食事を摂取した後の代謝変化に関する記述である。正しいのはどれか。
- 脳では、エネルギー源としてのケトン体の利用が増大する。
- 筋肉では、血液中へのアミノ酸の放出が増大する。
- 肝臓では、アミノ酸からのグルコースの産生が抑制される。
- 脂肪組織では、血液中への脂肪酸の放出が増大する。
- 筋肉では、グリコーゲンの合成が抑制される。
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この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/炭水化物の栄養からの出題です。
1.脳でエネルギー源としてケトン体が利用されるのは空腹時ですので、糖質が供給されればケトン体の利用は低下します。
2.筋肉ではアミノ酸からのたんぱく質合成が進むので、血液中のアミノ酸放出は低下します。
3.正しい記載です。アミノ酸からのグルコース産生とは、糖新生のことです。糖新生は空腹時に進むものですので、食事から糖質が供給されれば糖新生は抑制されます。
4.脂肪組織で血液中への脂肪酸放出が増えるのは空腹時なので、糖質が供給されれば脂肪酸の放出は低下します。
5.食事からグルコースが供給されればインスリンが働き、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして蓄積されます。
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02
以下、詳細の説明です。
1.通常の脳はエネルギー源をグルコースに依存しています。
絶食が長時間続き飢餓状態になると、糖質からのエネルギー供給が十分でなくなるため、
肝臓で脂肪酸から産生されるケトン体がエネルギー源となります。
2.筋肉から血中へアミノ酸の放出が促進されるのは、
ヒトが低栄養状態に陥り、グリコーゲンや脂肪からのエネルギー供給が低下した場合です。
3.○
グルコース供給が十分な状態では、
むしろグルコースを原料として糖原生アミノ酸の合成が促進されます。
4.脂肪組織では血液中への脂肪酸の放出は減少し、肝臓では脂質の合成が促進されます。
5.食事により血糖値が上昇してインスリン分泌が盛んになると、
筋肉ではグルコースを取り込んでグリコーゲンを合成します。
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03
1:脳でケトン体がエネルギー源としての利用が増大するのは、空腹時や飢餓時です。
2:筋肉では、血液中へのアミノ酸の放出は減少します。
3:〇
4:脂肪組織では、血液中への脂肪酸の放出は減少します。
5:筋肉では、グリコーゲンの合成が活発になります。
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