管理栄養士の過去問
第25回
応用栄養学 問94

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

「妊産婦のための食生活指針(平成18年)」に関する記述である。正しいのはどれか。
  • 非妊娠時に低体重(やせ)であった妊婦の推奨体重増加量は、7~8 kgである。
  • 胎児の神経系器官形成のために、n-3系脂肪酸のより多い摂取が必要である。
  • アルコールは、乳児の吸てつ刺激によるプロラクチンの分泌を促進する。
  • 食事由来の脂肪酸組成は、母乳の脂肪酸組成に影響しない。
  • 妊婦の喫煙は、子どもの出生体重に影響しない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。

1:非妊娠時に低体重(やせ)であった妊婦の推奨体重増加量は、11~12kgである。

2:〇

3:アルコールは、乳児の吸てつ刺激によるプロラクチンの分泌を阻害します。

4:食事由来の脂肪酸組成は、母乳の脂肪酸組成に影響します。

5:妊婦の喫煙は、子どもの出生体重に関与しています。

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02

正解は2.【胎児の神経系器官形成のために、n-3系脂肪酸のより多い摂取が必要である。】です。

以下、詳細の説明です。

1.×
非妊娠時に低体重(やせ)であった妊婦の推奨体重増加量は、9~12㎏です。
妊娠前に低体重または普通である女性で、
妊娠時に体重増加が7㎏未満であると低出生体重児を出産するリスクが有意に高いです。

2.〇
必須脂肪酸のうち、n-3系脂肪酸は胎児の神経系器官の形成に必要です。

3.×
アルコールはプロラクチンの分泌を阻害します。
また、授乳期の飲酒では、飲酒量の約2.0%が乳児に移行するといわれています。

4.×
食事由来の脂肪酸組成は、母乳の脂肪酸組成に影響を与えます。
よって、母乳の必須脂肪酸を維持するためにn-3系脂肪酸を摂取することが推奨されます。

5.×
妊婦の喫煙は、前置胎盤の発症、早産、周産期死亡率や、
低出生体重児の出産率を高めます。
また、胎児の血中酸素濃度を減少させます。

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03

正解は 2 です。

応用栄養学/妊娠期、授乳期からの出題です。

1.妊娠期の至適体重増加チャートでは、非妊娠期の体重区分が低体重(やせ)であった妊婦には、推奨体重増加量9~12㎏が示されています。

2.記載の通りです。n-3系脂肪酸は胎児の脳や神経の発達に必要です。

3.アルコールはプロラクチンの分泌を低下させます。「妊産婦のための食生活指針」では、「たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう」とされています。

4.母乳の脂肪酸組成に食事由来の脂肪酸組成も影響をします。母乳の脂肪酸では、多価不飽和脂肪酸が多いという特徴があります。

5.妊婦の喫煙は、胎児の体重増加の妨げにつながります。非喫煙者の妊婦に比べ、低出生体重児が生まれる頻度が高くなります。

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