管理栄養士の過去問
第25回
応用栄養学 問93
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問93 (訂正依頼・報告はこちら)
妊娠中の検査指標の動態に関する記述である。正しいのはどれか。
- 妊娠高血圧症候群では、血清LDL‐コレステロール値は低下する。
- 正常妊娠では、血清アルブミン値が上昇する。
- 鉄欠乏性貧血では、血清トランスフェリン値は低下する。
- 正常妊娠では、血漿フィブリノーゲン値は上昇する。
- 鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)は低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
応用栄養学/妊娠期、授乳期からの出題です。
1.妊娠高血圧症候群では、血清LDLコレステロール値は増加します。
2.血漿の増加や胎児需要増加に伴い、正常妊婦では、血清アルブミン値は低下します。
3.鉄欠乏性貧血では、血清トランスフェリン値は増加します。循環血液量が増加するため貧血になりやすい傾向にあります。
4.正しい記載です。血漿フィブリノーゲンは分娩~産褥の止血に関与するため、正常妊婦では増加します。
5.鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能は増加します。
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02
1:妊娠高血圧症候群では、血清LDL‐コレステロール値は増加します。
2:正常妊娠では、循環血液量が増加するので、血清アルブミン値は相対的に減少します。
3:鉄欠乏性貧血では、鉄を増やそうとする働きが強くなるため、血清トランスフェリン値は増加します。
4:〇
5:鉄欠乏性貧血では、トランスフェリン値同様に不飽和鉄結合能(UIBC)は増加します。
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03
以下、詳細の説明です。
1.×
妊娠高血圧症候群では、血清LDL‐コレステロール値は上昇します。
2.×
正常妊娠では、血清アルブミン値が低下します。
妊娠によって循環血液量が増加しますが、中でも血漿量が増加します。
よって相対的に、血球量や血清アルブミン量は減少します。
3.×
鉄欠乏性貧血では血清トランスフェリン値は上昇します。
トランスフェリンは造血の材料となる鉄を細胞に運ぶ輸送蛋白です。
貯蔵鉄が減少するに従い増加します。
4.〇
血漿フィブリノーゲン値は、妊娠末期には非妊娠時の約1.7倍になります。
5.×
鉄欠乏性貧血では、不飽和鉄結合能(UIBC)は増加します。
不飽和鉄結合能(UIBC)とは、
血清中のトランスフェリンと結合していない鉄の総量を示します。
鉄が不足した状態のため、不飽和鉄結合能(UIBC)の値は高くなります。
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