管理栄養士の過去問
第25回
応用栄養学 問101
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問題
第25回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
女性の更年期に関する記述である。正しいのはどれか。
- 更年期障害の程度は、バーセルインデックスで評価する。
- 更年期前と比べて、骨吸収が亢進する。
- 更年期前と比べて、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌量は低下する。
- 更年期前と比べて、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は低下する。
- 閉経により、エストロゲンの分泌が停止する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.×
更年期障害の程度を評価する方法は幾つかあり、
年齢や基礎体温、ホルモン量をはじめ、簡略更年期指数(SMI)や
クッパーマン閉経期指数なども用いられます。
バーセルインデックスとは、高齢者や障がい者の基本的日常生活動作(ADL)
を評価するための指標です。
2.○
骨組織は、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収によって
常に作り替えられています(骨代謝回転)。
エストロゲンは、破骨細胞の活性を抑制し、
骨芽細胞の活性を促進する作用があります。
更年期になり、エストロゲンの分泌が減少すると、
破骨細胞の活性が上昇するために骨量が急速に減少し、骨吸収が亢進します。
3.×
更年期前と比べて、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌量は増加します。
卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌量が低下すると、
これを補おうと性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が増加します。
4.×
更年期前と比べて、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌量は増加します。
卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌量が低下すると、
これを補おうと性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が増加し、
それを受けて卵胞刺激ホルモン(FSH)も増加します。
5.×
エストロゲンの分泌量自体は低下しますが、停止することはありません。
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02
応用栄養学/成人期からの出題です。
1.更年期障害の程度を図るものにはいくつかの評価方法がありますが、バーセルインデックスは日常生活動作の評価に用いられるものであるため、あてはまりません。
2.正しい記載です。エストロゲンには骨吸収抑制作用がありますが、エストロゲンの分泌が減少することにより、骨吸収が促進します。
3.性腺刺激ホルモン放出ホルモンは大量に分泌されますが、卵胞がそれに応えることができない状態です。
4.卵胞刺激ホルモンの分泌量は増加しますが、卵胞がないためエストロゲンが分泌できません。
5.停止ではなく、分泌の減少です。
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03
バーセルインデックスとは、障害のある人や高齢者の日常生活動作(ADL)を評価するものです。
排泄や入浴、歩行などの動作がどのくらい自立してできているかを表します。
よって更年期障害の程度を示すものではありません。
2.正解です。
骨には新しい骨を作る骨芽細胞と、古い骨を壊す破骨細胞があります。破骨細胞のが骨を壊す作用を骨吸収といいます。
女性は更年期になると生殖機能が低下し、エストロゲンの分泌が減少することで骨吸収が亢進します。
骨粗鬆症のリスクが上昇します。
3.4.
更年期は卵巣の機能が低下し、エストロゲン、プロゲステロンの分泌が低下します。
これを補おうとするため性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)が増加します。
5.エストロゲンの分泌は低下するが、完全に停止するわけではありません。
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