管理栄養士 過去問
第25回
問108 (栄養教育論 問108)

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問題

管理栄養士国家試験 第25回 問108(栄養教育論 問108) (訂正依頼・報告はこちら)

行動変容段階モデルに基づいて、関心期(熟考期)から準備期への変容段階を高める食生活支援に関する記述である。正しいのはどれか。
  • 食習慣改善のサポートを家族に頼むように勧める。
  • 食習慣を改善すると、メリットが大きいことに気づいてもらう。
  • 菓子の代わりに、果物を食べることを提案する。
  • 今の食生活を続けた場合の自分の姿を想像し、大変だと不安を感じてもらう。
  • 自分の食習慣が家族の健康に与える影響について、考えてもらう。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.食習慣改善のサポートを家族に頼むよう勧めることは、感情的なつながりの援助で行動期→維持期の間でみられます。

2.食習慣を改善することがメリットが大きいと気づくことは、自己の再評価で関心期→準備期の間でみられます。
よって、正しい答えとなります。

3.菓子の代わりに果物を食べるように提案することは、行動置換で行動期→維持期の間でみられます。

4.今の食生活を継続した場合の自分の姿を想像し、大変だと不安に感じてもらうことは、感情体験で無関心期→関心期の間でみられます。

5.自分の食習慣が家族の影響に与える影響について考えてもらうことは、環境の再評価で無関心期→関心期の間でみられます。

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02

◎行動変容モデルには、前熟考期、熟考期、準備期、実行期、維持期があり、このプロセスをたどって達成されます。対象者がどの段階にあるかによってはたらきかけを変えることで、効率の良い介入ができると考えられています。

1. 食習慣改善のサポートを家族に頼むようにすすめるのは、行動変容を行うときに適切な支援であり、実行期に該当するので誤となります。

2. 食習慣を改善すると、メリットが大きいことに気づいてもらうことは、実行にうつるまえの熟考期や準備期に該当するので正となります。

3. 菓子の代わりに、果物を食べることを提案することは、行動変容を行うときの支援に該当するので、実行期に該当し誤となります。

4. 今の食生活を続けた場合の自分のすがたを想像し、大変だと不安を感じてもらうことは、前熟考期から熟考期へうつるための支援であり、誤となります。

5. 自分の食習慣が家族の健康に与える影響について考えてもらうことは、前熟考期から熟考期へうつるための支援であり、誤となります。

よって正解は、2. となります。

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03

行動変容段階モデルには、無関心期(前熟考期)・関心期(熟考期)・準備期・実行期・維持期の5つの段階があります。

1. 食行動改善を始める直前、またはすでに始めているので、実行期にあたります。

2.正解です。食習慣を改善することのメリットを示すことで行動変容を起こすきっかけとなるため関心期から準備期に効果的です。

3.行動中の具体的なアドバイスをしているため食行動の改善が始まっている実行期に有効です。

4.疾病への脅威を感じることで感情に働きかけ無関心期から関心期へ促します。

5.自分の食習慣が家族の健康に与える影響について、考えてもらうことで行動変容に無関心期から関心期へ促します。

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