管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問141

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問141 (訂正依頼・報告はこちら)

クッシング症候群の病態である。正しいのはどれか。
  • やせ
  • 低血圧
  • 免疫能亢進
  • 骨粗鬆症
  • 低血糖

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この過去問の解説 (3件)

01

1.クッシング症候群では、やせではなく中心性肥満がみられます。

2.クッシング症候群では、血圧は高くなります。
コルチゾールはナトリウムの再吸収を促進するため、血圧は高くなります。

3.クッシング症候群では、免疫能は低下します。
副腎皮質ホルモンの過剰が原因で起こるクッシング症候群では、コルチゾールによりNK細胞が壊されるため、免疫能が低下します。

4.コルチゾールにはナトリウムの再吸収のほか、骨吸収の促進や腸管からのカルシウム吸収の抑制作用があるため、骨粗鬆症になりやすくなります。
よって、正しい答えです。

5.クッシング症候群では、血糖値は高くなります。
コルチゾールにより糖新生が亢進し、血糖値が上昇します。

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02

1.痩せではなく、中心性肥満です。

2.高血圧です。
コルチゾールによるアルドステロン作用で
ナトリウムと水が溜まります。

3.免疫能は低下します。
コルチゾールの免疫抑制作用が原因です。

4.正解です。
コルチゾール(ステロイド)により
骨形成が抑制され骨粗鬆症の原因になります。

5.コルチゾールは糖新生を促進し
高血糖になります。

参考になった数3

03

◎クッシング症候群
副腎で分泌されるホルモンのひとつであるコルチゾールというホルモンが過剰に産生することで起こる病気です。主に中年の女性にみられます。肥満や高血圧、糖尿病、うつ、骨粗しょう症、満月様顔貌、皮膚線条などの症状がみられます。

1. 肥満がみられるので誤となります。

2. 高血圧がみられるので誤となります。

3. 免疫力は低下して感染症にかかりやすくなるので誤となります。

4. 骨粗しょう症になりやすいので正となります。

5. 糖尿病の症状があらわれるので誤となります。

よって正解は、4. となります。

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