管理栄養士の過去問
第25回
臨床栄養学 問145

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問145 (訂正依頼・報告はこちら)

骨粗鬆症のリスクである。正しいのはどれか。
  • ビタミンB1摂取不足
  • ビタミンD摂取不足
  • カリウム摂取不足
  • 果糖摂取不足
  • エイコサペンタエン酸摂取不足

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この過去問の解説 (3件)

01

1.ビタミンB1摂取不足では、ウェルニッケ脳症がみられ、骨粗鬆症とは関係ありません。

2.ビタミンDは体内でカルシウムの再吸収に大きく関わるビタミンです。つまり、骨形成に大きく関わるということです。
よって、ビタミンDが摂取不足となるとカルシウムが体内でうまく吸収されず骨粗鬆症になりうると考えられます。
正しい答えです。

3.カリウム摂取不足では、体内に溜まったナトリウムが排出されず高血圧となります。

4.果糖摂取不足と骨粗鬆症に因果関係はありません。

5.エイコサペンタエン酸摂取不足で直接病気になりうるとは考えにくいですが、エイコサペンタエン酸には血液をサラサラにする効果があるので、摂取量が少ないと動脈硬化につながります。

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02

◎骨粗しょう症とは、骨塩量の絶対的に減少した状態であり、骨梁構造が変化し、骨強度が低下する疾患です。
リスクとしては、閉経後のエストロゲン欠乏や老化、クッシング症候群、遺伝性疾患、血液疾患、リウマチ疾患、低栄養、アルコール中毒、カルシウム欠不足、ビタミンD不足、ビタミンK不足、運動不足、飲酒、喫煙などがあげられます。

よって正解は、2. となります。

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03

骨粗鬆症は、骨からカルシウムやコラーゲンが減少することにより骨量が低下し、骨折しやすくなった状態です。

骨粗鬆症では、カルシウムの再吸収を促進するビタミンDの血中濃度が低下することで、骨からカルシウムを放出させて血中のカルシウム濃度を保つ副甲状腺ホルモンのパラトルモン分泌が促進され、破骨が進み骨密度が低下します。

また骨代謝にかかわるオステオカルシンという物質の合成に必要なビタミンKの欠乏は骨粗鬆症のリスクになります。


女性は加齢によるエストロゲンの分泌低下で破骨細胞が活性化し骨量が大きく減少していくため注意が必要です。
胸椎、腰椎、大腿骨頸部、上腕骨頭部など骨折が起こりやすい部位です。中でも大腿骨頸部骨折は寝たきりの原因となります。

予防できる骨粗鬆症原因因子として極端な食事制限ややせ、運動不足、食塩やリンの過剰摂取などがあります。

正解は2です。

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