管理栄養士の過去問
第25回
公衆栄養学 問154

◎公衆栄養プログラムの目標設定
・短期目標…事業の実施状況を評価する目標です。身体所見(血圧値、血清コレステロール値、肥満度など)や行動(野菜の摂取、減塩など)、意識、知識の変化などを設定します。
・中期目標…事業を実施したことによる影響を評価する目標です。健診受診率や受療行動、生活習慣、栄養状態の変化などを設定します。
・長期目標…事業を実施したことによる最終結果を評価する目です。健康寿命や罹患率、有病率、死亡率、生活満足度の変化などを設定します。

a. 心筋梗塞罹患率の変化は最終結果で長期目標であるので誤となります。

b. 特定健康診査の受診率の増加は、事業を実施したことによる影響を評価する目標で中期目標であるので正となります。

c. 食生活に対する意識の変化は、事業の実施状況を評価する目標であり、短期目標であるので正となります。

d. 住民のQOLの指標の向上は事業を実施したことによる最終結果を評価する目標で長期目標になるので誤となります。

よって正解は、2.bとc となります。

短期・中期目標は行動を移してすぐに結果に反映がみられるようなものをいいます。
長期目標は行動を移しても結果に反映されるまでしばらく時間を要するものをいいます。

上記を踏まえて考えると、
a.心筋梗塞罹患率の減少
d.住民のQOL指標の向上
は、長期目標といえますが、

b.特定健康診査の受診率の増加
c.食生活に対する意識の向上
は、短期・中期目標といえます。

よって正しい選択肢の組合せはbとcで2番です。

a.心筋梗塞罹患率の減少は、長期目標となります。

d.住民のQOL指標の向上は、長期目標となります。