管理栄養士の過去問
第24回
社会・環境と健康 問10
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
飲酒に起因する問題とその検査や対策の組合せである。誤っているのはどれか。
- 急性アルコール中毒 --- アルデヒド脱水素酵素(ALDH)遺伝子型診断
- 飲酒運転 --- 適正飲酒の勧め
- 未成年者の飲酒 --- アルコール類の対面販売の推進
- アルコール依存症 --- 断酒会への参加
- 妊娠中の飲酒 --- 「妊産婦のための食生活指針」の活用
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この過去問の解説 (3件)
01
アルデヒド脱水素酵素(ALDH)とは、アセトアルデヒドを代謝する酵素です。
アルコールはALDHによって、アセトアルデヒドに酸化され、更に酢酸まで分解されます。
このALDHには複数のアイソザイム(同一反応を触媒するが、アミノ酸配列が異なる酵素)があり、2型活性(ALDH2)をもつ人は、アセトアルデヒドを直ちに代謝できるので、アルコールを摂取しても気分が悪くなりにくいです。
ALDH遺伝子型診断をすることにより、飲酒の際の留意点が分かり、急性アルコール中毒を防ぐことができます。
2.× 飲酒運転――飲酒した場合は運転禁止
飲酒運転は道路交通法で禁止されているので、適正飲酒は適切ではありません。
適正飲酒については「健康日本21」の中で、“通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールで約20g程度である”としています。
3.○
未成年者飲酒禁止法は、1922(大正11)年に制定されています。
未成年者飲酒問題に対する取組等として、対面販売の励行などに関し、必要な助言と指導を実施始めたのは平成9年3月からです。
4.○
アルコール依存症の治療では、アルコール摂取量を段階的に減らすのではなく、動機付けをして断酒を行います。
断酒会は、断酒するための苦労などを共感しあったり、目標を立てたりする場で、断酒継続に効果があります。
5.○
妊娠中の飲酒については、厚生労働省「健やか親子21」推進委員会により、「妊産婦のための食生活指針」(2006年)が示され、その8項目で“たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう”とされています。
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02
よって、運転する時は適正飲酒ではなく、飲酒厳禁を勧めます。
上記より、誤った答えは2番です。
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03
2.運転する場合は飲酒してはいけません。
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