管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問31

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

生理活性物質とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである。正しいのはどれか。
  • 一酸化窒素(NO)   ------  メチオニン
  • セロトニン  -------------  チロシン
  • γ-アミノ酪酸(GABA) ----  グルタミン酸
  • ヒスタミン  --------------  ロイシン
  • アドレナリン  ------------  トリプトファン

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この過去問の解説 (3件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 一酸化窒素(NO)   ------  メチオニン

× 一酸化窒素(NO)――アルギニン
一酸化窒素は、血管内皮細胞、マクロファージ、好中球、血小板などで一酸化窒素シンターゼによってL-アルギニンから誘導されます。
一酸化窒素は、体内では血管平滑筋弛緩による血管拡張や細胞間伝達物質としての働きがあります。

選択肢2. セロトニン  -------------  チロシン

× セロトニン――――トリプトファン
セロトニンはトリプトファンから生成される生理活性アミンです。
脳、腸などでトリプトファンのα-カルボキシル基が脱炭酸反応(脱カルボキシル基反応)を受けて生じます。
神経伝達物質、腸管運動を促進するホルモンとして作用します。

選択肢3. γ-アミノ酪酸(GABA) ----  グルタミン酸


γーアミノ酪酸とは、動植物、微生物など自然界に広く分布している非たんぱく質構成アミノ酸です。体内では、グルタミン酸から生合成されます。γーアミノ酪酸の生理作用は、交感神経の亢進を抑え、血管の収縮に働くノルアドレナリンの分泌を抑えることにより血圧を低下させたり、脳内の抑制性神経伝達物質として働き、不安状態や興奮をやわらげる精神安定作用があります。

選択肢4. ヒスタミン  --------------  ロイシン

× ヒスタミン――――ヒスチジン
ヒスタミンは動植物組織に分布する生理活性物質で、ヒスチジンの脱炭酸反応により生成します。ヒスタミンは血管拡張物質です。

選択肢5. アドレナリン  ------------  トリプトファン

× アドレナリン―――チロシン
アドレナリンは副腎髄質ホルモンであり、神経伝達物質です。チロシンよりドーパ、ドーパミンを経て合成されます。
肝臓グリコーゲンの分解を促進して血糖値を上昇させたり、脂肪代謝においては脂肪酸の酸化を促すとともに脂肪酸の合成を抑制します。そして心拍出力増加作用のため血圧を上昇させます。

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02

1.一酸化窒素は、アルギニンから生成されます。

2.セロトニンは、トリプトファンから生成されます。

3.γアミノ酪酸とはいわゆるGABAのことで、グルタミン酸から生成されます。
よって、正しい答えとなります。

4.ヒスタミンは、ヒスチジンから生成されます。

5.アドレナリンは、チロシンから生成されます。

参考になった数5

03

1.一酸化窒素(NO) --- アルギニン

2.セロトニン --- トリプトファン

4.ヒスタミン --- ヒスチジン

5.アドレナリン --- チロシン

参考になった数3