管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問32

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

核酸・遺伝子に関する記述である。正しいのはどれか。
  • DNAからmRNA(伝令RNA)への転写は、DNAポリメラーゼによる。
  • DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は、アラニンである。
  • 成熟mRNA(伝令RNA)で遺伝情報を含む部分は、イントロンである。
  • 活性型ビタミンDは、遺伝子発現を調節する。
  • ヌクレオシド(nucleoside)は、リン酸をもつ。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.DNAからmRNA(伝令RNA)への転写は、RNAポリメラーゼによるものです。

2.DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は、アデニンです。

3.成熟mRNA(伝令RNA)で遺伝情報を含む部分は、エキソンです。イントロンはスプライシングによって切り取られ、成熟型mRNAにならない部分のことです。

4.活性型ビタミンDは、細胞膜を自由に通過し、細胞膜内に存在するビタミンD受容体と結合します。ビタミンD受容体はDNA上のビタミンD結合配列に結合し、遺伝子発現を調節します。
よって、正しい答えとなります。

5.ヌクレオチド(nucleotide)は、リン酸をもちます。

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02

1.DNAからmRNAへの転写は、RNAポリメラーゼにより行われます。

2.チミンに対する相補的塩基は、アデニンとなります。

3.成熟mRNAで遺伝情報を含む部分はエキソンです。

5.ヌクレオシドは、リン酸を持ちません。リン酸は塩基と糖がグリコシド結合したものです。

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03

1.× DNAからmRNA(伝令RNA)への転写は、RNAポリメラーゼによる。
 遺伝子DNAのもつたんぱく質の一次構造(アミノ酸配列順序)は、RNAポリメラーゼの働きによりmRNAに写し取ります。
 DNAポリメラーゼの働きによって、DNAからDNAへの合成(複製)を行います。

2.× DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は、アデニンです。
 DNAは塩基とデオキシリボースとリン酸からなるヌクレオチドが構成単位です。
 DNAは二重らせん構造をとっており、この構造は塩基同士の水素結合により保たれています。
 塩基同士の結合は、相補的塩基対であり、アデニンは必ずチミンと、グアニンは必ずシトシンと塩基対を形成します。

3.× 成熟mRNA(伝令RNA)で遺伝情報を含む部分は、エキソンです。
 成熟mRNAはスプライシングによって切り取られるため、イントロン部分を持ちません。

4.○
 活性型ビタミンDは、ステロイドホルモンと同じように核内にある受容体と結合し、特定の遺伝子発現を促進させます。

5.× ヌクレオチド(nucleotide)は、リン酸をもちます。
 ヌクレオチドは塩基、五炭糖、リン酸から成ります(ヌクレオシドにリン酸が結合した化合物)。
 ヌクレオチド遺伝情報の保存と発現に関与する核酸の構成単位です。
 ヌクレオシドは塩基と五炭糖から成ります。

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