管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

循環障害に伴う病態に関する組合せである。正しいのはどれか。
  • 右心不全    ------  肺水腫
  • 腎動脈狭窄  ------  本態性高血圧
  • 深部静脈血栓  ----  肺塞栓
  • 粥状動脈硬化  -----  糖尿病網膜症
  • 心筋壊死  ------  狭心症

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この過去問の解説 (3件)

01

1.右心不全では、全身浮腫、腹水、肝腫大などを引き起こします。肺水腫は左心不全で引き起こされます。

2.腎動脈狭窄での血圧上昇は、二次性高血圧です。

4.粥状動脈硬化では、狭心症、心筋梗塞、大動脈硬化などが引き起こされます。

5.心筋壊死は、心筋梗塞で起こります。

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02

1.× 左心不全―――肺水腫
 左心不全などで左心房への血液還流が減少し、肺うっ血を生じます。
 更にうっ血が続くと、肺胞内に水分が漏出し、肺水腫となります。
 右心不全は肝うっ血、下肢の浮腫、頸静脈の怒張が生じます。

2.× 腎動脈狭窄――腎血管性高血圧
 動脈硬化や大動脈炎症候群などが原因で腎動脈狭窄や閉塞により発症するのは腎血管性高血圧です。
 腎血流の低下により、レニン分泌が亢進し、血圧が上昇します。
 本態性高血圧は、原因が明らかでない高血圧です。

3.○
 下肢静脈、骨盤内静脈などに生じた血栓が肺に運ばれ、肺に塞栓症を起こします。
 エコノミークラス症候群も深部静脈血栓の1つです。

4.× 粥状動脈硬化―冠状動脈疾患
 粥状動脈硬化とは、血管内膜から中膜にかけてコレステロールや中性脂肪が沈着し、組織の壊死が加わり粥腫(アテローム)が形成されます。
 粥状動脈硬化は大動脈のほか、冠状動脈、頸動脈、腸骨動脈などに好発します。

5.× 心筋壊死―――心筋梗塞
 壊死とは、組織や細胞が一定の傷害を受けたりすることで、細胞が死亡することです。
 心筋壊死の背景的病変は、心筋梗塞です。

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03

1.肺水腫がみられるのは、左心不全です。

2.腎動脈狭窄による高血圧は、腎血管性高血圧です。本態性高血圧とは、原因がはっきりと分からない高血圧のことです。

3.深部静脈血栓症は様々な原因により起こりますが、たいてい静脈がうっ血することで起こることが多いです。いわゆるエコノミークラス症候群もその1つで、肺塞栓を起こすと致命症になることもあります。
よって、正しい答えとなります。

4.粥状動脈硬化では、冠状動脈疾患を引き起こします。

5.心筋が壊死を起こすのは、心筋梗塞です。狭心症はまだ治る見込みがあるので、心筋は壊死しません。

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