管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

アシドーシス・アルカローシスとその原因に関する組合せである。正しいのはどれか。
  • 代謝性アシドーシス  ------  嘔吐
  • 代謝性アシドーシス  ------  飢餓
  • 呼吸性アルカローシス  ----  肺気腫
  • 代謝性アルカローシス  ----  腎不全
  • 呼吸性アシドーシス  -------  過呼吸(過換気)

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この過去問の解説 (3件)

01

1.代謝性アルカローシスの原因に、嘔吐があります。

2.飢餓では、代謝障害のために、正常のエネルギー代謝回路が働かなくなります。そして、本来は主要には働かない代謝経路が働くようになり、有機酸が多く産生されます。それにより、血液が酸性に傾くアシドーシスとなります。
よって、正しい答えとなります。

3.呼吸性アシドーシスの原因に、肺気腫があります。

4.代謝性アシドーシスの原因に、腎不全があります。

5.呼吸性アルカローシスの原因に、過呼吸(過換気症候群)があります。

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02

1.× 代謝性アルカローシス――嘔吐
 代謝性アルカローシスを示す要因は、HCO3-の増加、酸の減少です。
 背景的病変は以下のものがあります。
 ・原発性アルドステロン症(腎集合管間在細胞でのH+分泌促進)
 ・低カリウム血症(腎集合管間在細胞でのH+分泌促進)
 ・嘔吐(胃酸の喪失)

2.○
 代謝性アシドーシスを示す要因は、HCO3-の減少、酸の増加です。
 背景的病変は以下のものがあります。
 ・腎不全(腎尿細管でのHCO3-の再吸収障害、H+の分泌障害)
 ・尿細管アシドーシス(近位:HCO3-の再吸収障害、遠位:H+の分泌障害)
 ・下痢(消化管からのHCO3-の喪失)
 ・糖尿病ケトアシドーシス(ケトン体の合成亢進)
 ・激しい運動(急激な乳酸増加)
 ・飢餓(ケトン体の合成亢進)

3.× 呼吸性アシドーシス―――肺気腫
 呼吸性アシドーシスを示す要因は、低換気によるPco2の増加です。
 背景的病変は、気管支喘息、肺気腫などの閉塞性換気障害、筋無力症、気胸などです。

4.× 代謝性アシドーシス―――腎不全

5.× 呼吸性アルカローシス――過呼吸(過換気)
 呼吸性アルカローシスを示す要因は、過換気によるPco2の減少です。
 背景的病変は、過換気症候群、くも膜下出血、肺梗塞などです。

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03

1.代謝性アルカローシス --- 嘔吐

3.呼吸性アシドーシス --- 肺気腫

4.代謝性アシドーシス --- 腎不全

5.呼吸性アルカローシス --- 過呼吸

参考になった数2