管理栄養士 過去問
第24回
問43 (人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43)

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問題

管理栄養士国家試験 第24回 問43(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43) (訂正依頼・報告はこちら)

腎臓の機能に関する記述である。正しいのはどれか。
  • へンレ係蹄上行脚で水の再吸収が行われる。
  • 副甲状腺ホルモンは、リンの再吸収を抑制する。
  • β2-ミクログロブリンは、糸球体では濾過されない。
  • 甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性化を促進する。
  • 尿素は、主に腎臓で産生される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「副甲状腺ホルモンは、リンの再吸収を抑制する。」です。

選択肢1. へンレ係蹄上行脚で水の再吸収が行われる。

水の再吸収は、遠位尿細管と集合管で行われます。

選択肢2. 副甲状腺ホルモンは、リンの再吸収を抑制する。

正解です。

選択肢3. β2-ミクログロブリンは、糸球体では濾過されない。

β₂-ミクログロブリンは低分子たんぱく質なので、糸球体で濾過されます。

選択肢4. 甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性化を促進する。

副甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性を促進します。

選択肢5. 尿素は、主に腎臓で産生される。

尿素は、主に肝臓で生成されます。

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02

腎臓の機能に関する問題です。

選択肢1. へンレ係蹄上行脚で水の再吸収が行われる。

ヘンレ係蹄下行脚で、水の再吸収が行われます。

選択肢2. 副甲状腺ホルモンは、リンの再吸収を抑制する。

副甲状腺ホルモンは、腎でのカルシウムの再吸収を促進したり、リンの排泄を促進したり、またビタミンDの活性化の促進や、骨吸収を促進することなどにより、血清カルシウム濃度を高めます。
よって、正しい答えとなります。

選択肢3. β2-ミクログロブリンは、糸球体では濾過されない。

β2-ミクログロブリンは、糸球体で濾過されます。

選択肢4. 甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性化を促進する。

「甲状腺ホルモン」が誤りです。

副甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性化を促進します。

選択肢5. 尿素は、主に腎臓で産生される。

尿素は、主に肝臓で産生されます。

参考になった数14

03

腎臓の機能に関する問題です。

選択肢1. へンレ係蹄上行脚で水の再吸収が行われる。

× ヘンレ係蹄下行脚で水の再吸収が行われます。
 ヘンレ係蹄上行脚では水の再吸収はせず、ナトリウムイオンの再吸収が行われます。
 水は近位尿細管で約70%再吸収され、ヘンレ係蹄下行脚で約15%の水が再吸収されます。

選択肢2. 副甲状腺ホルモンは、リンの再吸収を抑制する。


 血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進し、腎臓ではリン酸の排泄を促進します。

選択肢3. β2-ミクログロブリンは、糸球体では濾過されない。

× β2-ミクログロブリンは、糸球体で濾過されます。
 β2-ミクログロブリンは糸球体で濾過され、その大部分が近位尿細管で再吸収されます。

選択肢4. 甲状腺ホルモンは、ビタミンDの活性化を促進する。

× 「副甲状腺ホルモン」は、ビタミンDの活性化を促進します。
 血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進し、腎臓と骨に作用します。
 腎臓では、腎遠位尿細管でのカルシウム再吸収を促進するとともに、腎近位尿細管での活性型ビタミンDの生成を促進します。

選択肢5. 尿素は、主に腎臓で産生される。

× 尿素は、主に肝臓で産生されます。
 肝臓の尿素回路(オルニチンサイクル)で、アンモニアが毒性の低い尿素に変換されて腎臓に運ばれて尿中へ排泄されます。

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