管理栄養士の過去問
第24回
応用栄養学 問103

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

「日本人の食事摂取基準(2005年版)」の上限量に関する記述である。正しいのはどれか。
  • 上限量が策定されている栄養素以外は、過剰摂取による健康障害は発症しない。
  • 1日でも上限量を摂取すると、健康障害を発症する。
  • 健康障害が発現しないことが知られている最大値は、最低健康障害発現量である。
  • 算定には、不確実性因子が用いられている。
  • 健康障害の発現したことが知られている最小値は、健康障害非発現量である。

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この過去問の解説 (6件)

01

1.上限量が設定されていない栄養素は、数値を決定するための科学的根拠が十分に存在していないことを示すものであって、多量に摂取しても健康障害が発生しないことを保障するものではないとされているので誤。2010年版より上限量は「耐容上限量」となっている。

2.上限量は健康障害をもたらすリスクが無いとみなされる習慣的な摂取量の上限なので、1日上限量を超えたからと言って健康障害を発症するということではないので誤。

3.健康障害が発現しないと知られている習慣的な摂取量の最大値を「健康障害非発現量」と言うので誤。

4.上限量に関する報告は少なく、特殊な集団を対象としたものに限られることや動物実験や in vitro など人工的に構成された条件下で行われた実験で得られた結果に基づかねばならない場合もあることから、得られた数値の不確実性と安全の確保に配慮して、健康障害非発現量または最低健康障害発現量を「不確実性因子」除した値を耐容上限量としているので正。

5.健康障害が発現したと知られている習慣的な摂取量の最小値を「最低健康障害発現量」と言うので誤。

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02

1.誤。上限量を設定するためのデータに欠けるという理由で上限量が策定されていない栄養素もあるため、過剰摂取による健康障害が発症しないとは限らない。
2.誤。上限量は習慣的な摂取量の上限であり、1日だけ上限量を摂取しても健康障害を発症する可能性は少ない。
3.誤。健康障害が発現しないことが知られている最大値は、健康障害非発現量である。
4.正。上限量は、健康障害非発現量を不確実性因子で割った値から算出される。
5.誤。健康障害の発現したことが知られている最小値は、最低健康障害発現量である。

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03

1.上限値が策定されていない栄養素は、科学的根拠が不十分という理由で、数値が策定されていません。その為、いくら摂取しても健康障害が発症しない訳ではありません。

2.上限量は習慣的に摂取しても過剰による健康障害が発現しないと言われている量のことです。ですので、1日だけ上限量を摂取しただけでは、健康障害を発現するとは言えません。

3.健康障害が発現しないことが知られている最大値は、健康障害非発現量と言います。

4.上限量は健康障害非発現量を不確実性因子で除して求められる値です。よって4が正解となります。

5.健康障害の発現したことが知られている最小値は、最低健康障害発現量と言います。

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04

1 . 上限量が策定されている栄養素以外は、数値を決定するための科学的根拠が十分に存在していないことを示すものであって、多量に摂取しても健康障害が発生しないわけではありません。

2 . 習慣的な摂取量が上限量を摂取すると、健康障害を発症する可能性が高くなります。1日だけ上限量を超えても、発症しません。

3 . 健康障害が発現しないことが知られている最大値は、健康障害非発現量です。

4 . 健康障害非発現量を不確実性因子で除した値が用いられています。

5 . 健康障害の発現したことが知られている最小値は、最低健康障害発現量です。

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05

1.科学的根拠が十分にないため、過剰摂取による健康障害が発症しないわけではありません。

2.1日上限量を摂取しても健康障害を発症するわけではなく、継続的に上限量を摂取すると、健康障害を発症するということです。

3.健康障害非発現量のことを言います。

4.正解。

5.最低健康障害発現量のことを言います。

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06

1.科学的根拠が十分に存在していないため、過剰摂取による健康障害が発症しないわけではありません。

2.1日上限量を摂取しても健康障害を発症するわけではありません。

3.健康障害非発現量と言います。

4.上限量は健康障害非発現量を不確実性因子で割った値から求めています。

5.最低健康障害発現量と言います。

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