管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問122
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問122 (訂正依頼・報告はこちら)
身体徴候から栄養状態を推定することに関する記述である。正しいのはどれか。
- 皮膚症状による栄養状態の推定は、不可能である。
- 皮膚の緊張から脱水の推定は、不可能である。
- 爪の変化による貧血の推定は、不可能である。
- 毛髪による慢性的なエネルギー過剰摂取の推定は、可能である。
- 眼球結膜による黄疸の推定は、可能である。
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この過去問の解説 (4件)
01
2.皮膚の緊張が脱水状態ではゆるむので推定可能であり誤となる。
3.貧血状態では匙状爪(薄く、凹状)であり、推定可能なので誤。
4.毛髪による慢性的なエネルギー欠乏の推定が可能であるので誤。
5.黄疸の推定は眼球結膜をみて判断するので正。
よって、5.が正となる。
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02
臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。
1.皮膚症状からの栄養状態の推定は可能です。
2.皮膚の緊張度合から脱水を推定することは可能です。脱水では緊張がゆるみます。
3.貧血では爪がスプーンネイルになるので、推定が可能です。
4.エネルギー不測の推定は可能ですが、過剰の推定はできません。
5.正しい記載です。眼球に黄疸が現れます。
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03
2.脱水状態では皮膚の緊張状態がゆるみます。
3.鉄欠乏性貧血ではスプーン状爪となり、爪から貧血の推定は不可能ではありません。
4.毛髪はたんぱく質不足等により、脱毛などの変化が起こりますが、エネルギー過剰に対しての変化は見られません。
5.黄疸の際は血中ビリルビンの鵜殿上昇により、眼球結膜が黄色がかって見えます。ですので、眼球結膜による黄疸の推定は可能と言えます。
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04
1…栄養不足により、皮膚に異常な症状が生じる場合があります。例は以下の通りです。
・蒼白→貧血の可能性
・皮膚が黄色い→黄疸やカロチン症の可能性
・皮下出血→ビタミンK欠乏やビタミンC欠乏の可能性
2…脱水により皮膚の緊張がゆるむので、推定可能です。
3…鉄欠乏が推定されると匙状爪の所見が現れることがあります。すなわち鉄欠乏性貧血では、爪に所見が現れます。
4…毛髪が細くなる・脱毛してしまうなどの所見から、エネルギーやたんぱく質の欠乏を推測できますが、エネルギー過剰の推測はできません。
5…眼球結膜が黄色く変色していると黄疸の可能性があります。
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