管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問137

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問137 (訂正依頼・報告はこちら)

炎症性腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。
  • クローン病の薬物療法には、ビグアナイド薬を用いる。
  • クローン病の緩解期には、高脂肪食を用いる。
  • クローン病の活動期には、成分栄養剤を用いる。
  • 潰瘍性大腸炎の緩解期には、中心静脈栄養法を用いる。
  • 潰瘍性大腸炎の活動期には、水分制限をする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

1.クローン病の薬物療法にはステロイド、サラゾピリン、メサラジンが用いられる。ビグアナイト薬は糖尿病の薬物療法で用いられるので誤。

2.クローン病の緩解期には経腸栄養剤と食事を併用する。食事は低残渣食、低脂肪食とするので誤。

3.クローン病の活動期には成分栄養剤による経腸栄養か中心静脈栄養法が原則なので正。

4.潰瘍性大腸炎の緩解期には、症状が出ない限りあまり神経質な食事療法はおこなわれないが、高たんぱく質、高炭水化物、低残渣食とするので誤。

5.潰瘍性大腸炎の活動期には、脱水症状を予防するため水分を十分に補給する必要があるので誤。

よって正解は、3.となる。

参考になった数12

02

正解は 3 です。

1…クローン病の薬物療法には、サラゾスルファピリジン(SASP)・メサラジン(5-ASA)・ステロイド薬・免疫抑制薬・抗TNF-α抗体などが用いられます。ビグアナイド薬は、糖尿病の薬物療法に使用されます。

2…クローン病の緩解期には、腸管の安静保持のため30g/日以下の低脂肪・低残渣の易消化食と、経腸栄養剤を併用します。

3…クローン病の活動期には、成分栄養剤を用いるので正しいです。

4…活動期には中心静脈法や経腸栄養法を用いますが、緩解期には食事療法を用います。症状が出ない限りはあまり厳しい食事制限は行いませんが、低脂質・低残渣・高たんぱく・高炭水化物のものを基本とします。

5…脱水の予防のため、水分は十分にとる必要があります。

参考になった数2

03

1.ビグアナイト薬は糖新生を抑制する、糖尿病治療薬です。

2.クローン病の緩解期には低脂肪、低残渣の食事を用います。腸管に刺激や、負担をかけないものを摂るようにします。

4.潰瘍性大腸炎の緩解期には中心静脈栄養ではなく、低脂肪、低残渣の食事を用います。

5.潰瘍性大腸炎の活動期には下痢や発熱が起こり、脱水となりやすいため、水分制限は行いません。

参考になった数2

04

正解は 3 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

1.ピグアナイド薬は、インスリン抵抗性を改善する薬です。

2.クローン病の緩解期では脂肪は1日20g以下とします。

3.正しい記載です。窒素源となる栄養製剤を用います。

4.高エネルギー、高たんぱく、低脂肪、低残渣食とします。

5.水分はしっかり補給する必要があります。

参考になった数1