管理栄養士の過去問
第24回
公衆栄養学 問154
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問154 (訂正依頼・報告はこちら)
公衆栄養プログラム計画に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 短期計画・中期計画は、最終目的を定めた長期計画をもとに策定される。
b 計画立案時から住民参加とすると、健康課題の共有化が促進される。
c 個々の事業の優先順位は、計画作成時には考慮しない。
d 進行中のプログラムは、計画期間終了まで当初計画どおりに推進する。
a 短期計画・中期計画は、最終目的を定めた長期計画をもとに策定される。
b 計画立案時から住民参加とすると、健康課題の共有化が促進される。
c 個々の事業の優先順位は、計画作成時には考慮しない。
d 進行中のプログラムは、計画期間終了まで当初計画どおりに推進する。
- aとb
- aとc
- cとd
- aとd
- bとc
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この過去問の解説 (3件)
01
a. 正解です。
計画は、短期計画、中期計画、長期計画に分けられ、
短期計画は、身体所見や知識の変化など、具体的な数値目標を決定します。
中期計画は、短期計画が日常的な習慣として定着することを目的とし、健診の受診率や生活習慣の変化など、プログラム実施による影響を評価します。
長期計画は、健康寿命の延長や死亡率の変化などの最終的な結果を目標と定めています。
長期計画は最終目的を定めており、それを達成するための計画は短期計画、中期計画なので、
短期計画・中期計画は、最終目的を定めた長期計画をもとに策定されています。
b. 正解です。住民が参加する意識がなければ、計画を効果的に進めることは難しいです。計画立案時から住民に参加してもらうことで、課題の共有化を促進できます。
c. 個々の事業の優先順位は、計画作成時に考慮する必要があります。
優先順位は、重要度(必要性)と実行による改善度をもとに決めます。
d. プログラムは、各段階で評価を行い、必要があれば随時変更します。
よって正解は1.となります。
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02
・短期計画
期間を1~2年と定め、達成可能な具体的な数値目標を決めます(個人の行動や意識の変化、身体所見の変化、プログラムの実施状況等)。
経過評価の目標となります。
・中期計画
期間を10年程度とし、プログラム全体の目標を決めます。日常習慣として定着するようなことを目標とします(受診率の変化、生活習慣の変化など)。
影響評価の目標となります。
・長期計画
中期目標より大きい目標とします(住民のQOLの向上、脳血管疾患の罹患率の低下など)。
結果評価の目標となります。
【詳細解説】
c 公衆栄養活動においては事業を無限数こなせるわけではないので、費用面や実現可能性を考慮し、事業の優先順位を決める必要があります。
d 現状把握→問題の発見→計画→実施→評価のサイクルで展開されますが、これらは実施中の状況により、フィードバック・修正されます。したがって、実施期間の途中でも計画どおりに進行していない場合は計画を見直すこともあります。
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03
公衆栄養学/公衆栄養マネジメントからの出題です。
a:正しい記載です。長期計画は最終的な結果を目的とする目標で、短期計画・中期計画の達成を確認して長期計画につなげます。
b:正しい記載です。公衆栄養プログラムを有用なものにするには、計画・実施・評価いずれの段階においても住民自身が積極的に参加する必要があります。
c:課題の優先度、緊急性を考慮します。
d:実施中の状況で修正していきます。
よってaとbが正しい記載となりますので、正解は 1 とわかります。
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