管理栄養士の過去問
第24回
給食経営管理論 問176

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 給食経営管理論 問176 (訂正依頼・報告はこちら)

ラインアンドスタッフ組織についての記述である。正しいものの組合せはどれか。

  a 規模の小さい組織や経営活動の単純な組織に適している。
  b 組織内の各部門が同じ立場で意思決定に参加できる。
  c スタッフ部門は、利益の産出に直接関与しない。
  d ライン部門は、利益の産出に直接関与する。
  • bとc
  • aとc
  • aとd
  • aとb
  • cとd

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この過去問の解説 (4件)

01

組織の形態としてよく知られるものに①ライン組織、②ファンクショナル組織、③ラインアンドスタッフ組織があります。
ラインとは製品を製造、販売する直接利益に関わる部門であり、スタッフとはラインの補助や助言を行う部門です。スタッフは人事や経理などを行います。

①ライン組織とは管理者が作業している人すべてを把握しておく必要があるため小規模向きです。

②ファンクショナル組織は職能組織ともいい、業務を職能別に担当させる組織です。それぞれの部門で専門業務について指揮を行います。

③ラインアンドスタッフ組織は①と②をまとめたような組織です。大規模業務になると、ライン組織のように管理者が全体を把握しきるのは難しく、ラインの中に業務の補佐をするスタッフを置き、命令系統を統一します。

【詳細解説】
a これはライン組織についての説明です。

b 組織内のライン部門とスタッフ部門は違った立場で意思決定に参加します。

c ○

d ○

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02

正解は5

a:× ラインアンドスタッフ組織は、規模が大きく、事業内容が複雑な事業形態に必要な組織形態です。

b:× スタッフ部門がライン部門に助言や助力を行う関係性です。

c:◯ スタッフ部門は、例えば病院給食の場合、栄養部門長や栄養管理担当課長などの管理部門のことを指します。

d:◯ ライン部門は、例えば病院給食の場合、給食課長や栄養指導課長以下の職員など、現場で利益産生に直接関与する人が属する部門を指します。

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03

正解は5.

組織の形態にはいくつかあります。

ライン組織:
いわゆるピラミッド型組織の事で縦の命令系統によって成り立っています。
下位の者は一人の上司から命令を受ける組織形態の為、業務が拡大すると、結果的に人件費がかさんでしまう事や、意思決定に時間がかかってしまうというデメリットがあります。

ファンクショナル組織:
機能別に分化させた組織形態の事です。各職能ごとに専門家や管理者が担当し、下位の者に命令をします。
管理者の負担が少ないことや、専門性が高く生産性や競争力が高くなることがメリットですが、責任体制が希薄になることはデメリットです。

ラインアンドスタッフ組織:
ライン組織とファンクショナル組織の長所を取り入れた組織形態です。ピラミッド型の縦の命令系統を残しつつも専門家も存在します。組織が巨大化しても円滑に組織を運営できるメリットがあります。

1.ライン組織の説明です。

2.組織内の各部門違う立場で意思決定に参加できます。

3.正しいです。

4.正しいです。

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04

給食の組織にはいくつか種類があり、「ライン組織」「ラインアンドスタッフ組織」「ファンクショナル組織」「マトリックス組織」などが主にあります。
「ラインアンドスタッフ組織」では、ライン組織にスタッフ部門が加わっており、ラインの部分ではトップから指示がでて作業を行い直接的な収益を生み出します。さらに事務専門や人事専門などのスタッフ部門によってこのライン組織が支援されます。
「ファンクショナル組織」は、機能別組織ともいわれ、事務担当や栄養管理担当など、それぞれの専門分野に分かれて指揮系統をおきます。
「マトリックス組織」は一人の人が2つの指示系統に所属する組織のことで、ライン組織とプロジェクト組織をあわせた形になっています。

a:ライン組織がこれに当てはまります。
ラインアンドスタッフ組織でライン組織にスタッフ部門を加えるのは、規模が大きかったり複雑であるためにライン組織だけでは補えない部分があるからです。
b:これはファンクショナル組織の説明です。
正解◎c:利益の算出に直接関与するのがライン部門、それを支援するのがスタッフ部門なので、スタッフ部門は直接関与していません。
正解◎d:ライン部門は利益算出に直接かかわる部分なので正解です。

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