管理栄養士の過去問
第24回
給食経営管理論 問175

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 給食経営管理論 問175 (訂正依頼・報告はこちら)

特定給食施設の利用者集団の、エネルギーを除く栄養素摂取量の評価として、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」を用いる場合の指標である。誤っているのはどれか。
  • 上限量
  • 目標量
  • 目安量
  • 推定平均必要量
  • 推奨量

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この過去問の解説 (4件)

01

5 誤

推奨量はある性・年齢階級に属する人々のほとんど(97~98%)が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量として定められています。

特定給食施設の利用者集団の栄養摂取量の評価では、摂取量が不足する人の割合も考慮する必要があるため推奨量は評価には適しません。

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02

食事摂取基準を用いた評価では個人の場合と集団の場合に分けて考えます。
エネルギーを除く栄養素の摂取量は、
・集団の場合
不足しているかどうかを「推定平均必要量」か「目安量」
過剰摂取かどうかを「耐容上限量」で評価します
・個人の場合
不足を「推定平均必要量」「推奨量」「目安量」
過剰を「耐容上限量」で評価します。

また、個人も集団も生活習慣病の一次予防を目的とした評価は「目標量」でおこないます。

この問題では集団の摂取量なので、
1:上限量(耐容上限量)…過剰摂取の評価
2:目標量…生活習慣病の一次予防の評価
3&4:目安量&推定平均必要量…摂取不足の評価
にあてはまり、
5:推奨量は用いないので誤りとなります。

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03

正解は5。

食事摂取基準は「栄養欠乏症」「栄養過剰症」の両方を防ぐことを重視しています。
評価の指標として2~3%が必要量を満たさない可能性がある推奨量は集団においては適しません。

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04

正解は5

1:◯ 上限量は過剰摂取による健康被害回避のための設定値であり、利用者集団の栄養素摂取量の評価を行う際の参考値となります。

2:◯ 目標量は生活習慣病予防のために日本人が目標とすべき摂取量として設定された値ですので、利用者の栄養素摂取量の評価を行う際の参考値となります。

3:◯ 目安量は科学的根拠に乏しく推定平均必要量や推奨量を設定できない栄養素に設定されている値です。一定の栄養状態の維持に十分な量が示されており、目安量を超えていれば不足のリスクがないものとされるので、利用者の栄養素摂取量の評価を行う際の参考値となります。

4:◯ 推定平均必要量は半数の人が必要量を満たす量で、摂取不足を回避するために設定された値ですので、利用者の栄養素摂取量の評価を行う際の参考値となります。

5:× 推奨量はほとんどの人が充足している量として示されています。集団の栄養摂取状況の評価においては不足と過剰による健康障害発生リスクの評価が重要視されるため、推奨量は評価指標とはなりません。

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