管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

食道とその疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 食道は、胃の幽門につながる。
  • 胃食道逆流症の原因には、食道裂孔ヘルニアがある。
  • 食道アカラシアでは、食道の器質的狭窄がみられる。
  • 食道静脈瘤の成因には、胆石症がある。
  • わが国の食道がんは、腺がんの頻度が高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/消化器系からの出題です。

1.食道は胃の噴門部につながっていて、幽門部から十二指腸へとつながります。

2.正しい記載です。食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が胸腔内に入り込んでしまう状態です。

3.食道アカラシアでは食道のぜん動運動の消失や下部食道括約筋の弛緩不全といった機能的狭窄が見られます。

4.食道静脈瘤の成因には肝硬変が挙げられます。

5.食道がんでは扁平上皮がんの頻度が高くみられます。

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02

1. 食道は、胃の噴門につながるので誤となります。胃の幽門は十二指腸につながっています。

2. 横隔膜に食道裂孔という孔があいていて、食道が通過して胃へつながっています。食道裂孔ヘルニアとは、食道裂孔の筋肉がゆるみ大きくなった裂孔に、胃を通して持ち上がった状態のことを言います。胃食道逆流症を発症しやすくなるので正となります。

3. 食道アカラシアとは、食道の蠕動運動が障害され、下部食道括約筋が十分に開かず、食道の通過障害や食道の拡張が起こることをいいます。食道の機能的狭窄がみられるので誤となります。

4. 食道静脈瘤とは、食道粘膜の下にある静脈の壁が膨れて、血管が瘤のようになる病気です。成因は、肝硬変なので誤となります。

5. わが国の食道がんは、扁平上皮癌の頻度が高いので誤となります。

よって正解は、2. となります。

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03

正解は 2 です。

1:食道は、胃の噴門につながっています。

2:正答。高齢の女性に多いとされています。

3:食道アカラシアは、食道下部の神経細胞の異常により、食道の蠕動運動が障害を受ける疾患です。嚥下障害や胸痛などが起こります。

4:食道静脈瘤の成因には、肝硬変があります。

5:わが国では、食道がんのなかでは扁平上皮がんの頻度が高いとされています。

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